タラソテラピー:海と太陽光で心も体もリフレッシュ

こんにちは、コジです。唐突ですが、皆さん、タラソテラピーを体験したことはありますか?

タラソテラピーって?

タラソテラピーとは、日本語では「海洋療法」と言われているようですが、かなりざっくり言うと、海の力をかりて体の不具合を調整してもらっちゃおう!というようなものと捉えれば大丈夫かと思います。

ミネラルがどうとか、成分がどうとか、いろいろ薀蓄はあるみたいですが、感覚的にも、何となく太陽があれば体を伸ばしてリフレッシュできそうな気がしませんか?

人間はずーっと昔は魚で、そこから陸へ上がって爬虫類になって、哺乳類になって云々というような話もありますし、点滴や経口補水液にはナトリウムが必ず入っていて、どうしても体には塩が必要なわけで、大体いまだに私たちの涙はしょっぱいんですから、塩水との縁は切れそうにありませんよね。

でも、タラソテラピーと言われても、実際には何をするのか、いまいちピンときません。エステの一種かな?みたいな感じですよね。

具体的にどんなことをするの?

では、「タラソテラピー」とは、どんなことをするんでしょうか。どうやら「タラソテラピー」と一口に言っても、方法はいろいろあるらしいんですね。

例えば「アロマテラピー」という言葉がありますが、これは香りを使って心身の不調を改善しよう!というようなことですよね。

この場合、主流となるのは精油(エッセンシャルオイル)を使う方法で、キャリアオイルと混ぜてマッサージするとか、ディフューザーで噴霧するとか、塩に混ぜてバスソルトにするとか、クリームや化粧水や香水に入れて使うとか、香りのいろいろな使い方があります。

加えて、ゆず湯に入ったり、ハーブを料理に使ったり、ハーブティーにしたりというのも、大きな目で見ればアロマを利用しているわけです。

これと同じように考えて、私としては、「タラソテラピー」というのは大きく三つの分野に分かれるのではないかという結論に至りました。

1.海水につかる

まず一つ目は、「海水につかる」部門です。海から引いてきた海水を使う方法です。

例えば、海水を入れたプールで泳いだりエクササイズをしたりする(暖かい海水だと入浴に)とか、温度差のある海水に交互に入るとか、海水に水圧をかけ、その水で体をマッサージする(泡、ジェット、シャワー、水流など)といったことがあります。

この効果としては、普通の水より浮力が高いため、無理なく筋や関節のバランスを調整でき、血行促進、新陳代謝アップがはかられます。健康増進にも。

2.海からとれるものを使う

二つ目は、「海からとれるものを使う」部門です。

私が見た限りでは、海草を使うものがありました。双方ともにミネラルを多く含みますので、これらをパックにして肌に塗るわけです。泥は、暖かくして温シップにするのが主流のようです。

効果としては、海草の場合、美肌、脂肪分解による痩身、老廃物や毒素の排出が、の場合、痛みの軽減、殺菌、保湿、血行促進がはかられます。

3.海という自然環境にひたる

そして三つ目は、「海という自然環境にひたる」部門です。

海水をミストなどにして充満させ、海洋性気候を模した空間で、エクササイズをしたり、暗室でゆっくり横になったりします。

効果としては、呼吸器系の浄化、鼻炎の沈静、自律神経のバランス調整がはかられます。

全体像をつかむため、レッツトライ!

ふむふむ。何をするのかはわかったような気がするけど、それってどんな感じなの? バスソルトを普通に家のお風呂に入れるけど、それと何か違うの?って思いましたか。

ですよね。私もそう思いました。

そこで、やっぱりやってみなきゃ!ということで、「1.海水につかる」部門をいくつか体験してきましたので、ご紹介したいと思います。

かなりタラソテラピーに力を入れている様子の二つの施設をチョイスし、仕事でぐったり疲れたときを見計らって、1泊2日で行ってみた体験談のレポートです。

私が選んだのは、よさげな2カ所。蒲郡タルゴラグーナ鳥羽タラサ志摩ホテル&リゾートです。(追記:この2施設は、残念ながら今はもうなくなっています)

全くの余談ですが、タラサ志摩ホテル&リゾートには、とっさにはちょっと信じられないほどすばらしい美術品がたーくさんありまして、これが本当に見ごたえがあるので、アート好きの皆さんは、そちらのほうでもオススメのホテルです。

詳しくは別記事に書きましたので、ご興味ありましたら「まさかの遭遇! タラサ志摩にニキ・ド・サン・ファールのブロンズ3体が!!」をどうぞ。

話を戻しまして、一つ一つについて詳しくご説明していきます。

タルゴラグーナ

【追記】

とても楽しく、かつ気持ちよかったので、また行きたいと思っていたのですが、私がこの施設を訪ねた後、何と、コロナ禍も重なって経営が厳しくなったようで、2021年3月31日をもってタラソ事業から撤退とのこと……。悲しい(涙)。

後述のタラサ志摩もなくなり、近場で気楽にゆったりタラソテラピーを楽しめるところがなくなってしまいました。別のところがあるかもしれないので、よいところを見つけたら、また紹介したいと思います。


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ここは蒲郡にあるホテルラグーナヒルの中にあります。ラグーナテンボス内にあるホテルですが、最近できた「変なホテル」のほうではありませんので、お間違えなきように。

ここの中では、何といっても世界最高レベルの温海水のジェットプール・タラソプールが目玉でしょう。このプールに入らないなら、行かないほうがましです。泳げない人、水が嫌いな人も、歩くだけでいいんで、ぜひ試してみるべきと思います。

私も入りましたが、プールに設けられたいろいろなプログラムを順番どおりに通過するだけで実際にとても疲れがとれ、すっかり気に入ってしまいました。

特に気に入ったのは、7番目の「アウトバブル」です。室内プールかと思いきや、ここだけ外に出ているんです。私が行ったのは夏だったので、冬はどうなるのか、ちょっとわかりませんが、開いていたらぜひお試しください。

実はその日はよく晴れていて、日焼けするのは嫌だなと思ったんですが、何事も経験だと思ってちょっと行ってみたら、すさまじいデトックス効果だったんですよ!

太陽の光と海風の中、ブクブクしている海水に腰まで浸かっていると、ものの数分で全身がぐわーっと浄化されていきます。ちょっとした念や憑依なら、これで解消できるんじゃないかと思ったほどでした。

ちょっとエネルギーワークをしたことがある人なら、四大元素の水・火・風・土のうち、水は海水、火は太陽、風は海風、足りないのは地だけですから、こっそり小さな水晶でも持って入れば、パワーの充填や活性化もできそうですよね。

いちゃいちゃカップルもいれば、定期的に通っていらっしゃるメンバー的なおばさま方もいて、ちょっとしらける部分はあったものの、更衣室やアメニティもすばらしく、テンションの上がるプールでした。

9:30から21:30まで開いていて(時期によって変動があるかも)、水着とビーチサンダルは持参しなければいけないんですが、タオルやバスローブは備えつけられています。水着はレンタルも可能のようです。

私は宿泊費に食事とプールが含まれるプランで行ったのですが、エステ的なトリートメントを含むプランや、食事もついたプラン、また日帰りプランなど、いろいろあるようです。プールだけの利用では割高感があるんですが、お得なプランで行けば、都会で宿泊するときのホテル代程度でプールまでは入れました。

タラサ志摩ホテル&リゾート

【追記】

私がこの施設を訪ねた後、一旦このホテルはなくなってしまっておりました。かなりゆったりと過ごせるいいホテルだったので、とても残念に思っていたら、2019年4月より、「大江戸温泉物語 TAOYA志摩」として再開していました!!

ただし、この新しいホテルではタラソテラピーを打ち出していません。経営が変わってしまったようなので、館内の美術品もどうなったことやら。少なくとも草間弥生のカボチャだけは残っているようですが・・・・・・。


↓以下本文

ここは名前に「志摩」とついているものの、実は鳥羽に位置しています。鳥羽駅からシャトルバスで30分程度でした。

ここのプールは、ごく普通のプールが一つと、それに隣接する温水のジャグジーが一つと、屋外にジャグジーが一つ。プールとしては、大変シンプルでした。更衣室も、小ぎれいなジムみたいな感じです。

6:00から20:00まで(曜日によって21:00まで)開いていて、水着とキャップが必要です。ビーチサンダルは部屋についていました。朝早くから泳げるので、朝食前に一泳ぎしたい方にはうってつけです。

私がホテルに着いたのが6時半過ぎだったこともあり、プールに入れたのはちょうど日が落ちかかるころでした。どうもこれが正解だったようです。

このホテルのプールは大きなガラス張りで、そこからすばらしい眺望が開けています。海に太陽が沈んでいき、空の色がそれはそれはきれいで、まさに絶景でした。

しかも、ほかのお客さんはみんな食事にでも言ってしまったのか、それとももう部屋でゆっくりしているのか、ほぼだれもおらず、何と貸し切り状態!

本当に入っちゃっていいんだろうかと若干躊躇しつつも、まずは普通のプールのほうへ。うーん、これは普通。

ちょっと泳いで、今度は隣接のジャグジーへと移りました。これがよかった。

刻々と色と輝きを変えていく空と海をごく自然に目線の先に眺めながら、海水のジェットバブルのお湯に使っていると、疲れがじわーっと優しく溶け出していくようでした。頭の先まですっぽり沈んでみたら、胎内ってこんな感じなんじゃないかと思いました。

この施設の特徴として、タラソテラピーをじっくりしたいなら、それを目的として早めにホテルへ入り、着いたらすぐカウンセリングをしてもらって、個々人の体調や月の周期に合わせたプログラムを組み、そのプランに沿っていろいろなトリートメントをしないと、あまり意味がないように思いました。

私は、伊勢参りのついでにさくっと海水につかっちゃおう!ぐらいの気持ちで行ったので、この施設の本気のタラソテラピーは受けることなく帰宅してしまいました。

がっつりプログラムに取り組めば、当然もっと美容にも健康にもいいだろうとは思いますので、お財布に余裕のある方はお試しいただければと思います。

ただ、日暮れのジェットプールはよかったですよ。すっかり癒され、かなりよく眠れました。

両方に言えることと、個人的結論

両方の施設について言えることとして、双方カフェやレストランを併設しており、健康増進・ダイエットによさそうな、いろいろと趣向を凝らしたコースがありました。

また、施設はきれいで眺めもよく、日本にいながらにしてリゾート感覚を満喫できました。

あと、どうやら海水は温泉よりもデトックス効果が高いみたいです。あくまでも感覚なので、どこまで事実かは不明ですが、そもそもプールは温泉よりもずっと広いので、たくさんの人が一緒に入り、みんなが心身にたまったネガティブなものをこれでもかと放出しても、それを全部海水が自分で浄化して、常にきれいな水の中にいられるという感じがしました。

それを言うなら、まあ本物の海に入るのが一番いいんでしょうが、海外とか子供と一緒とかでないと、女ひとりで海へ行ってじっくり海水につかるというのは、なかなかハードルが高いんですよね。あと、お風呂のように温かい海水に浸かる機会っていうのは、なかなか自然にはありませんし。

というわけで、私の独断と偏見ですが、ぐわーっと強力に浄化をしたいならタルゴラグーナ、どっぷり優しく癒されたいならタラサ志摩をオススメします。私もまた疲れてきたらリピする予定でおります。

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