日本クリプトコイン協会の初級暗号通貨技能検定を受けてみたよ

こんにちは、コジです。ここのところ「仮想通貨(暗号通貨)」という言葉を耳にすることが多くなりました。皆さん、「仮想通貨」って本当のところどんなものか、御存じですか?

仮想通貨、近寄るべからず!?

仮想通貨といえばビットコインでしょという感じがあるかと思いますが、私は、正直な話、「ビットコインとかネムとか、とにかく怪しいから近づかないほうがよさそう!」と思っていました。詐欺事件だとか、たくさんお金が盗まれたとか、よくニュースになっていますし、以前、ビットコインの購入に関連して人が殺された事件なんかもありましたからね。

でも、この感覚、どこかで味わったことがあるぞと振り返ってみたんです。よくよく考えてみると、画期的な新しいものが出てくるときって、どうしても初めて使うまでに躊躇しませんか?

私の場合、特にリスクをとらない傾向が強いのか、スマホの導入すら、携帯より電磁波が強くなって体に悪影響があるだろうとか、自分のデータをすべて悪意のある人に見られてしまったら危ないとか、料金が高くなるとかいうことで、今の携帯で必要十分とばかりに、つい先月までガラケーを愛用していました(汗)。

しかし、かれこれ7年ほど愛用した私のスライド式ガラケーも、ついに時々画面が真っ暗になるようになり、これはいいかげんスマホデビューするしかないか…と断念しました。

スマホに切りかえてから1カ月。どうなったと思いますか?

これ、便利ね~!! めっちゃ駆使しております(笑)。

ラインやインスタやメッセンジャーでたくさんの人と気楽にコミュニケーションでき、タブレットを持ち歩かなくても簡単な検索なら問題なくできてしまう環境になりました。

知らないものにトライするのは怖い。だまされたくないし、危険な目には遭いたくない。こう考えるのは人間として当然のことですが、スマホに限らず何だって、十分に気をつけて試していけば、新しい道がぐわーっと開けてくるものだと、いまさら実感したわけです。

仮想通貨についてググる!

こういったいきさつもあって、この新しい「仮想通貨」なるものも、怪しい情報も多いとはいえ、うまく使えばすごく便利なものなのかもしれないと考えた私は、ちょっとだけやってみようという気になってきました。

さてさて、少しググっただけで、あるわあるわ! 仮想通貨に関する情報が山のように出てきました。

お金もうけの手段として、仮想通貨への投資法や管理法のハウツーなんかもたくさんあったんですが、私がいいなと思ったのは、その中央集中的でないあり方という部分でした。仮想通貨というのは、円やドルなど国がコントロールしている通貨とは違って、みんなが公開された同じ情報を持ってやりとりができ、だから安全なんだという考え方らしいんです。

例えば国の法定通貨ですと、国が絶対的な権力を持ち、すべてのデータが1ヵ所に集められ、みんなには直接確認できないような形でコントロール・保管されていて、だから安全だという考え方でやっていますよね。銀行だって、だれが幾ら持っているかなんて、当然ながら一般の人は知り得ません。

でも、仮想通貨は全く逆なんです。当然ながら匿名性はありますが、ある人がこんな取引をして、今はこれだけ持っているというような記録が公開されていて、みんなが平等にその情報を持つことができるんだそうです。そのブロックチェーンという仕組みのみで安全が確保されるからこそ、今までのように金融機関を通さなくても直接やりとりができるというわけです。自分がだれにどれだけ送ったのか、自分もみんなも確認することができて、うそがつけないんですね。

平等」、「公開」、「透明性」、「非中央集中型」、いいキーワードですよねぇ。これからの世界がそうなっていったらうれしいなと思う言葉が並んでいます。

ただし、これは本当にそうなのでしょうか。技術的なことが何もわからない素人なんですから、やっぱり耳障りのいい言葉を簡単に信用してはいけません

というわけで、長い前置きでしたが、ここからが本題です。

初級暗号通貨技能検定にトライ!

知らないことはまず根っこのところから知りたいタイプの私は、仮想通貨とはどういうものなのか、その概念歴史を学んでみたいと考えました。それとともに、その後の展開と、今どういう状況なのかを知りたいと思いました。

本を読むという手もありますが、何冊か読んだものの、いまひとつつかみ切れません。この仮想通貨を取り巻く世界は、どんどん情報が更新され、絶え間なく変化しているようで、本が出版された時点では情報が変わっていることも多いみたいなんです。それで、オンタイムで人から話を聞いたほうがいいような気がしてきました。

ただ、いわゆる「セミナー」と呼ばれるような会も、どうもぴんときませんでした。これまでの少ない経験から考えても、友人に誘われて行ってみたらマルチ商法だったりカルト宗教まがいだったりといったこともあったので、投資関連のセミナーという形になると、参加費は安くても、洗脳するような内容とか、ひどい勧誘みたいなことがあるんじゃないかと思いました。また、当然ながら、情報系の技術的なセミナーへ行ったって、完全文系脳の私にはちんぷんかんぷん間違いなしです。

そういうどんよりするところへは、当然ながら行きたくないですよね。やっぱりすがすがしく学べるところ新しい世界に目が開かれたなと思うような話を聞かせてくれるところへ行きたいものです。先生がクリーンで感じよければなおよしです。

そう思って調べていって見つけたのがこの暗号通貨技能検定です。今は民間の検定が本当にいっぱいありますが、こんなものができていたとは!!

日本クリプトコイン協会というところが実施している検定で、3時間半ほどの講義を受けてから検定試験を受け、80点以上で合格です。検定の詳細やこの組織の理念などは協会のホームページを見てみてもらうと一番いいと思うのですが、私としては「これこれー!」って感じでした。

参考:一般社団法人日本クリプトコイン協会(JCCA)のWebページ

私がこの日本クリプトコイン協会をなかなかいいなと思ったのは、まじめに真っ当にみんなの理解を深めようとしているように見えたところです。仮想通貨という道具が一体どういうものなのか、それを広く伝えようとしているんじゃないかなと思いました。

それを学んだ先は各個人の志向によりけりで、お金を増やしたいならそれもよし、海外に寄附したりベンチャーに投資したりしてよりよい社会にしていきたいならそれもよし、自分でそれを使って何か新しいことを始めたいならそれもよし。アイデア次第です。

「勉強」や「試験」が嫌いですか?

個人的な私の興味としては、仮想通貨の現世利益でなく未来に明るい可能性があるのか知りたい仮想通貨に相対するときの自分の姿勢を見きわめたいと思ってふらっと申し込んだんですが、この検定を受けてみて実際どうだったかといいますと……

と、その前に、まず前提として、私はどちらかというと資格を取るのが好きなほうです。勉強にも試験にもあまり抵抗がありません。それで「検定」と言われても、ハードルが高いと感じることなく申し込めました。でも、小さいころから勉強なんか大嫌いで、検定試験のために暗記したりするのは可能な限り回避したい、お金を払って勉強するぐらいなら美味しい食事でも食べたほうがましだ、その金額で即実践してみたほうが有益なんじゃないかと思われる方もいるかもしれません。

確かに受験料は、一般的な検定と比べて、ちょっと高いような気がするのかなとも思います(私が受験した時点で3万円ほどでした)。でも、それは講義も含めてのお値段で、それから1年間はフェイスブックのクローズドのコミュニティへ参加することができたり、ラインで情報を提供してくれたりもするので、むしろ安いんじゃないかという気すらしました。同じ講義の再受講も無料でできるようです。何か資格をとろうとすると、スクールの受講料って意外に高いですから、まあリーズナブルなのかな。それに、クリーンな人脈ができそうなのも魅力でした。

試験の難しさとしては、講義を聞かずに受けたら、私ならきっと不合格だったろうと思います。なぜなら、何も知らないど素人だったからです。でも、事前に送られてくるテキストを読んでおくとわかりやすいということだったので、テキストを読んで当日に臨み、3時間半ほどの講義を聞いて受けたら、問題なく合格しました。しかも、合格のお知らせが自分の作成したスマホのウォレットに届いた(着金した金額で合否の判断ができるようになっているんです!)ので、ちょっと感動しました。仮想通貨の初のやりとりが合格のお知らせって、何だか縁起がいい感じです。

試験のための勉強といっても、そもそも自分が興味を持って参加していますから、講義をおもしろく聞くことができるんですね。おもしろく話を聞けたら、もう合格したも同然です。重要な点は講師の山下先生がきっちり強調されますので、自分の記憶力や学力をそれほど気にすることはありません。すばらしい話術(?)で全然受講生を飽きさせないのには感心しました。プロです。しかも、情熱を持ったプロです。

で、怪しくはないの?

話すのがうまいと言ってしまうと、うまく丸め込まれるような印象を持つでしょうか。でも、私の見た限りでは、そういうことじゃないみたいでしたよ。とにかく、特定の何かをがんがん勧めるとか、自分たちを強く正当化するとかいうことは一切なく、ごくごくまともな講義だったように思います。

検定試験のほうは、もう少し内容を詰めたほうがいいのかなぁ…。答えが別の問題の文章の中にあったり、質問の意図がいまひとつわからない問題があったりして、手づくり感あふれるハートウォーミングな試験でした。「検定」というよりは「単元テスト」みたいな感じ。協会の意図としては、恐らく初級は講義がメインで、講義を受けてその内容を理解してもらうことに意義があり、試験は格好だけなのかもしれません。初級に合格すると次は上級に進めるわけですし、初級合格をスタートラインとして、それを学びを深めるきっかけにすればいいのだろうと思います。

私、この資格には将来性があると見込んでおりますので、巷にあふれるたくさんの気軽な検定の一つで終わらないことを祈っているところです。

この検定、結局どうなんだ!

資格というよりも、全くの素人が初めの一歩として講義を聞いてみる価値は十分ある。
ある程度知っている人にとっては多様な方面からの人脈と知識の強化ができる。
自分の意識が少し変わり、その後の展開の足がかりにすることができる。

ニュースで見聞きする「仮想通貨」は、投資目的の怖いもの、危ないもの、怪しいものというイメージが強く、実際に結果はすべて自己責任ですから、私も丸腰で始めるのには不安がありました。一方で、これから仮想通貨やブロックチェーンの技術がスマホの普及よりもずっと速いスピードで日常に組み込まれてくることは間違いないという直感もありました。

危ないからってずるずると先月までスマホを持たなかった私だからこそ、今度はきちんと世の中の流れについていきたい! しかも、ブロックチェーンそもそものフェアな仕組みは気に入っている!

だったら、今から勉強して少しずつトライし、なれていくしかありませんよね。

そんなわけで、恐る恐る小さく一歩踏み出してみましたので、皆さんにもお知らせしてみた次第です。

仮想通貨の危険性についてはまだ何とも言えませんが、とりあえずこの検定については、私が受けてみた限りでは安全でしたので、危ない目に遭うんじゃないかと思って二の足を踏んでいる方がおられましたら、全く大丈夫でしたよとお伝えしたいと思います。自分で研究しながら少し仮想通貨を使ってみようという気にさせてくれる講座でした。

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