占い師のよしあしの見分け方

こんにちは、コジです。私、小さいころから占いというものが不思議でした。人はなぜ、何らかの事象を見て、そこに意味を持たせようとするのか。そして、その読みは本当に正しいのか。

そんな思いから、占いを習ったり、本を読んだり、みずからお客さんとして行ってみたり、いろいろなことを試みてきました。占星術、タロット、人相、手相、姓名判断、九星気学、風水、四柱推命、血液型などなど、本当にいろいろなものがありますよね。

よい占い師とは

割と長く有名な占い師の方に師事していたのですが、その先生曰く、「占いは統計学だ。先人が蓄積してきたサンプルをベースに、私自身が経験してきた数多くの実例も踏まえて、傾向を示すものである。あとは占い師の資質の問題」とのこと。

また、いっときはテレビで細木○子さんや江○啓之さんがよく取り上げられていましたが、果たしてこの人たちはどういう役割で表に出て活躍しておられるのだろうと思いながら見ていました。

恐らく彼らは、今まで一部の特殊な人のものとされ、ごく普通に生活している人たちの意識にのぼることの少ない目に見えない世界の話を、「スピリチュアル」という言葉で明るい場所へ引き出したのではないかと思います。

実際その後は、特に若い人々の間で、屈託ない感じでスピリチュアルについて語られるようになりました。そして、統計学のみで物を言うようなイメージのある占い師よりも、むしろ不思議な能力を持つ人々がもてはやされるようになりました。

しかし、これは占い師よりもっと玉石混交で、危ない目に遭うケースも多くあり、実際には気軽に踏み込むと大変なことになる世界でした。

これについては、別の記事(「霊能者などと呼ばれる人々とのつき合い方」)に書いていますので、よかったらご参照ください。

話を戻しますと、「よい占い師」とは、つまり、先人が残した統計を深く研究し、日々自分でも実践的に研鑽を積んでいる占い師ということが言えます。それに加えて、当人のパーソナリティとして、我欲におぼれず、どれだけ相手の成長を願い、そうなるよう促せるかが重要になってくるでしょう。

占い師を見分けるポイント

では、変な占い師にはまってしまわないように、占い師を見分けるポイントをお教えします。

まず、恐らく評判や口コミを調べてから行かれると思いますが、それでも明らかに修行不足の占い師に当たってしまった場合は、「こんな占い師に当たるとは、私もまだまだ未熟ね。いい勉強になったわぁ」と、寄附した気分でおおらかに受けとめましょう。また、統計学とは全く関係なく、いわば話術で持っていくタイプの占い師に当たった場合は、エンターテインメントを楽しんだと思えばよいでしょう。

ここからが重要ですが、どんなに有名人でも、どんなに当たると評判でも、以下のような占い師の言葉を鵜呑みにしないよう気をつけてください。

1.相手に敬意を払わない占い師

2.自分を「選ばれし者」と思わせようとする占い師

3.金銭に執着する占い師

4.むやみに恐怖・不安をあおる占い師

5.大げさによいことばかり言う占い師

こう書くと、「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、実際その立場になると混乱してしまって、うっかり信じ込んでしまいます。

「私には人並みはずれた能力があって、何もかもわかっている。おまえは何もわかっていないんだから、私の言うとおりにしたらいい。そのためにはこれだけのお金がかかるが、そうしないとひどいことになるぞ」と、まあこれほどストレートには言ってこないでしょうが、そういう意味のことをほのめかして不安と恐怖を与えるわけですね。

もしくは、「あなたは最高の星のもとに生まれている。こんなところも、こんなところも、とてもいい。あなたがすばらしいので、私のような高貴な占い師のところへたどり着けたんだ。あなたになら特別にもっとよくするコツを教えることができる。このセミナーを受けられますよ」といったふうに、喜ばせて優越感を持たせて引っ張るようなこともあります。

こんな占い師は要注意です。自分は人の言葉に左右されやすいと思う方、何でもすぐ素直に信じてしまうという方は、こういう占い師に出会った場合、距離をとったほうが安全かと思います。

占い師との関係構築法

そもそも、どんな占い師の言うことも、それを頭から全部信じる必要はありません。いいことを言われても、悪いことを言われても、とりあえず「ふーん」と突き放して捉えましょう。

そして、最終的に決めるのは自分だという意思をきっちり持った上で、もう少しこの占い師の言うことを検証してみたいなと思ったら、ホームドクター感覚で、お財布に響かない程度に、定期的に通ってみるといいでしょう。そうすれば、長いつき合いの中で、だんだん互いに相手のことがわかってきます。

占い師だって人間です。よい占い師なら、定期的に通ってくれる人にはなおさら、それなりの対応をするでしょう。

迷っているとき、悩んでいるとき、それ以前に信頼できる占い師とよい関係が築けていれば、適切なアドバイスをもらえて、決断の材料にすることができます。よい占い師はいろいろな可能性を示してくれるでしょうから、そこから自分で考えればいいのです。

ただ、当然ながら、自分の人生を決めるのは自分です。そして、責任をとるのもやはり自分です。占いはあくまでも参考意見の一つとして利用し、自分で納得のいく意思決定をして前へ進んでいきたいものです。

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