こんにちは、こじです。久々に行動制限なしのゴールデンウィークを楽しく過ごされましたでしょうか。
突然ですが、皆さん、靴を買うときの選択基準って何ですか?
今日は、環境に優しい「衣」についての第三弾。ただし、服ではなくて、靴のご紹介です。
第一弾:サステナブルな服を探す旅1 ~Enter the Eさんがいいみたい!
第二弾:サステナブルな服を探す旅2 ~blue serge~
シンデレラシューズはなかなか探せない
シンデレラのように自分の足にぴったり合う靴って、なかなか巡り会えませんよね~。いくら試着をしてから購入しても、やはり外でがっつり歩いてみるとダメだったりして、これまでどれほど靴にお金をかけてきたことかと思います。
先日も、新しい靴で出かけたら、ひどい靴擦れになりました。しかも、痛む足をかばって歩いていたら、人がとても大勢いる交差点の真ん中で片方の靴がスポーンと抜け、2メートルほど先まで飛んだんです! ガーン(死語?)
びしっとスーツを着てキリキリ歩いていたアラフィフ女性の靴が不意に空中を舞い、すったもんだして履き直した末に、何事もなかったかのようにまた歩き始める。
そんな自分が悲しい。。。
周りのみんなはもちろん無視してくれていたけれど、もうあの靴は履く気になれない気がする。お店で試着したときは大丈夫と思ったのになぁ(涙)。
余談はさておき、私はあえて辛い靴を履くほどのおしゃれさんではないので、見た目は素敵だが歩き始めたら3分で足が痛いこと間違いなしの靴は、100%却下してきました。
でも、ずっとガシガシ歩けるもののルックスが残念な靴を履くには、まだ少し早いような気がする。(コッペパン系の靴を素敵に履きこなしていらっしゃるおしゃれマダムもいるのですが、私にはあんなセンスのよさはないのです。)
というわけで、いまだに見た目も快適さも許せる範囲の靴を探しているところです。
もしや靴でなく足に問題が?
そんな中、友人に履きやすいオススメの靴はないか話を振ってみると、何と、スキーインストラクターの彼女が指摘したのは、私の運動不足でした。
あなたさ、足の指やアーチに問題があるんじゃないの?
私が夏にいつもトング型のサンダルを履いてるのは、足指を使って歩くためなんだよ。
あと、腹筋やら脚の筋肉やらも使って歩ければ、足だけに変な体重のかかり方しないと思うよ。
とのこと。
な・る・ほ・ど!
確かに私、昨年まじめに運動を始める前は、筋力を鍛えるような運動は一切していませんでした。
そこで、散歩や運動のためのスニーカーと、これから夏に向けてトング型のサンダルを探し、体を鍛えようと思い立ちました。そうすれば、ゆくゆくは素敵な靴も楽にはけるようになるかも?
だったら地球に優しい靴を
そこで思いついたのが、せっかくならサステナブルな靴にしよう!ということでした。
服でもバッグでもそうですが、ファストファッション系のお店をのぞくと、なぜにこれほど安いのだろうと思うときありませんか?
安くて縫製が甘く、結局1シーズンで飽きて雑に扱ってしまうようなものを喜んで買うことに、私、最近どうしても罪悪感がつきまとうようになりました。
ああ、これをつくるために、途上国の女性や子供たちが労働搾取されているんじゃないか、森の乱開発や、水資源の無駄や、化学染料による土や海の汚染が起こっているんじゃないか、売れ残ったもの、簡単に捨てられたものは不法に廃棄され、化学繊維が地球をむしばんでいるんじゃないかと、ふと思ってしまうのです。
「わー、めっちゃ安い~💗
このプチプラなら、1シーズンだけでも今年のトレンドを楽しめばいいじゃ~ん!」
という気持ちで、昔は服も靴もよく買ってよく捨てましたが、SDGs関連の仕事が増え、現実を直視せざるを得なくなったからなのか、一瞬そう思っても、レジへは直行しなくなりました。
ここ数年は、「The True Cost」を初め、ファッション業界の闇を描いた映画が結構あって、本当に衝撃を受けました。自分は何ということをしてきたのかと思いました。
これは、情けは人のためならずで、はっきり言って自分のためです。一人の力なんて本当に微力ですが、自分がしたことは必ず戻ってくると思うのです。
その品物は、誰がどんなふうにしてつくり、今自分の目の前にあるのか。真実を知らないうちはまだ許されたのかもしれませんが、いろいろな状況を知り、いろいろな可能性を想像できる今となっては、「それを知っていて、あなたはどう行動しますか?」と、どうしても問われることになります。
お子さんのおられる皆さんは、昨今の小学校や中学校での環境教育への力の入れように驚いているのではないでしょうか。地球温暖化はもちろんですが、SDGsが叫ばれるようになり、その前のESD(Education for Sustainable Development)の時代から静かに脈々と続けられてきた教育の効果が、そろそろ表に出始めています。
子供に注意されて親が行動の変容を求められるみたいな話をよく聞くこのごろ。それならば子供より先に世の中の流れをキャッチしてまいりましょう。SDGsには若干うさんくさいところもありますが、それでも今のままを続けるよりずっとましだと私は思っています。
企業の小手先のSDGs活動にまどわされることなく、念入りに調べて賢く選択しましょう!
さてさて、そこで私が選んだ品々のご紹介です。
サステナブルなスニーカー
VEJA(ヴェジャ)
サステナブルなスニーカーといえば、まず思いつくのが VEJA です。これはもうメジャーになってまいりましたね。
いくら地球に優しくても、やはり靴として機能的なものでないとと考える多くの人々を、この会社の製品はかなり満足させていると思います。
このたび私は、RIO BRANCOを購入しました。いつも黄色い石のついた指輪をしているので、ロゴが黄色でちょっと遊びのあるものにしてみました。
片足280g程度と軽いのですが、スエードとメッシュで大人っぽい雰囲気。これならニューバランス的に街中でも履けそうです。
アッパーはリサイクルペットボトルだけを使用したアルベオメッシュが使われており、通気性、柔軟性にすぐれていますし、スエード部分は撥水性のあるオイルでコーティングされ、鞣しの工程も規則に基づいて環境への配慮がおこなわれています。
サイドのロゴはゴムともみ殻を利用した混合ラバーで、靴紐はオーガニックコットン。ミッドソールにはサトウキビ。ライニングはペットボトル由来の再生ポリエステル100%素材を、ソールはバイオベース素材(コメの廃棄物30%)42%とアマゾンゴム12%を使用しているそうです。
ブラジルの工場で製造されており、従業員には十分な報酬と安心して暮らせる生活環境が保証されています。従業員の80%が組合に参加しており、週40時間勤務、年4週間の有給休暇、土日休日で、繁忙期に時間外勤務があるとしても、1日2時間以上の残業はなく、もちろん超過勤務手当は別途支給され、年末にはボーナスありとのこと。そして、これを確認・改善するため、会社として製造工場に定期的に監査を入れ、化学物質検査の実施も求めているそうです。もちろんサプライヤーにも透明性の向上を求めているとのこと。
徹底的でステキ!
アディダスのスタンスミスによく似たシリーズもあったのですが、私は運動のための軽いものが欲しかったので、今回はこちらをチョイスしました。ほかにもいろいろな型やカラーがありましたので、ご興味がおありの方はamazon(VEJA)等ででもチェックしてみてください。
どうやらVEJAの日本専門の卸業者ができたようですので、今後はもっと日本中に広まって、フランスにあるようなリペアショップも出てくるといいなと期待しています。修理が可能になれば、購入者の側でも、もっと長く愛用できますものね。
adidas(アディダス)
そうそう。スタンスミスといえば、言わずと知れたアディダスのアイコンスニーカーですが、私、そのビーガン版を以前購入しておりました。これはちょっと大きかったのですが、中敷きで調整してよく履いています。
レザー不使用で、リサイクル合成アッパーを採用。ゴム底はあえて漂白せず、黒いポチポチが入ったままです。
THIS SHOE ALONE WILL NOT SAVE THE PLANET
この靴だけで地球を救うことはできないだろう
とのメッセージ入り。
このスニーカーを作ること、使うことがすべてを解決するわけではない。でも、小さなきっかけにはなるよねということかと思います。
これはちょっと前の品なので、今はもう売り切れているようですが、ほかにもリサイクル素材のスタンスミスが出ていますので、気になる方は検索してみてください。
アウトドア系のメーカーさんは、やはりそちらへ意識が向くのか、地球に負荷の少ない製品に切り替えているところも多いようですね。パタゴニア、ノースフェイス、キーンなど、メジャーなブランドでもかなり力を入れているようですので、何か欲しいものがある際には、ちょっと調べてみるといろいろな発見があるかもしれません。
サステナブルなサンダル
gurus(グルズ)
さて、お次はサンダルです。
トング型サンダルといえばビーサンですが、あれってかかとが浮いてペタペタするのがどうもいただけないなと思っていたところ、こんなサンダルを発見しました。
なかなか画期的な形状ですよね。gurus というメーカーのものでした。
これできちんと歩けるのだろうか、鼻緒は痛くないのだろうかと思ったのですが、口コミを見るとすごくよくて、調整もできるようでしたので、一つ購入してみました。
もちろんサステナブル素材の天然ゴム100%で、着色料もすべて天然由来なのですが、何がすごいって、いよいよ捨てる段になったら土に埋めればいいというところが最も気に入りました。付属品の麻バッグや再生プラスチックの梱包用袋まで完全循環型だそうです。
加えて、インドの農園で環境に負担の少ない人の手によって丁寧に生産されており、Trees for the Futureという非営利団体と協力して、1足売れるごとに1本の木を植樹しているのだそうです。これも何だか嬉しい!
私が選んだカラーはブラウン。きっと基本はブラックなのでしょうが、何となくブラウンが優しくていいなぁと思ったので。
ソールは2㎝弱と割と厚底なので、ペラペラのビーサンとは違い、アスファルトの上を歩いてもあまり足に負担がかからないのではないかと思います。使用感については、もう少し暑くなって履き始めたら、また詳しくレビューする予定です。
お値段は6000円弱と、ビーサンにしては若干お高めですが、合成ゴムに比べて天然ゴムは4~6倍ほど耐久性が強いそうで、3~5年は履き続けられるとのこと。履けば履くほど足になじみ、一説には10年ほど履いている人もいるようなので、私も長く履きたいと思っています。
おわりに
今日は地球に優しいスニーカーとサンダルをご紹介しました。
両方ともカジュアル感が強いので、仕事には使えない方もいらっしゃるかもしれません。もちろんきちんとした服装をしなければいけない時の靴も必要ですので、フォーマルなサステナブル靴は、私も今後アンテナを高く持って探していくつもりです。
履きやすくなければ意味がありませんので、いろいろ試し、また納得いくものを見つけたらご紹介しようと思っています。
ひとまず、今年の夏はこの2足をメインに履いて過ごし、また使用感をレビューいたしますね。
それでは、また!