冥王星が侮れなかった!

お久しぶりです。コジです。

ここ数年、何だか環境の激変が立て続けに起こるなぁと思っていたのですが、この3月にまたドッカーンと食らってしまいました。絶対何かありそうだなと思って占星術で天体の動きを見てみたら、怒涛の環境変化も納得の「おおー!君が影響を与えとったんかーい!!」と思うような配置になっていましたので、私ごとで恐縮ですが、事例の一つとして記録しておきます。キーワードは、ずばり「トランジットの冥王星」です!!

占星術についてちょっとだけ解説

占星術といえばホロスコープですが、皆さんご自分のホロスコープを見たことがおありでしょうか。円を12分割して、その中にいろいろな情報が書いてある図です。

このホロスコープの重要な要素として、「天体」と「サイン」と「ハウス」と「アスペクト」があります。ざっくり言うと、この組み合わせで読んでいくんですね。

天体」というのは、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の主に10個を指します。それぞれに意味があります。

サイン」というのは、天球の太陽の通り道(黄道)を30度ずつ12分割した、いわゆる○○座と言われるものです。黄道十二星座ってやつですね。これは性格的なことをあらわします。

ハウス」というのは、地上の観測地点から見て、黄道の上を太陽が通った時間に合わせて12分割したものです。これには人生で経験するさまざまなテーマが割り振られています。

例えば、第1ハウス本人をあらわします。本人の人格や個性や肉体的特徴、ほかの人からどう見られるかなどが読み取れます。1ハウスの始まるところ、つまり第1ハウスと第12ハウスの境界は「アセンダント」と呼ばれ、その人が生まれた瞬間の東の地平線をあらわし、その人の生まれながらのあり方が強く出ます。大変重要な要素なわけです。

アスペクト」というのは、天体同士がとる角度のことを言います。0度、90度、180度、120度、60度といった角度をとる天体同士は互いに影響を与え合うとされています。

0度(コンジャクション)は角度が重なる状態で、天体同士が互いの要素を強調します。180度(オポジション)はちょうど反対側で、天体同士が対立します。90度(スクエア)緊張をもたらし、厳しい局面が起こる傾向が強いとされています。120度(トライン)は互いの天体が調和的な状態、60度(セクスタイル)友好的な状態をあらわします。

また、ホロスコープには大きく以下の3種類があります。

ネイタル(出生) = 個人の生まれたときの惑星の配置(個人別)

プログレス(進行) = ネイタルをベースに時間の経過に伴って変化させた配置(個人別)

トランジット(経過) = ある日時における実際の惑星の配置(全員共有)

ざっくり言えば、一般的な占いでは、ネイタルチャートから生まれたときの運勢を読んでいるんですね。でもって、プログレスでは、ある時期にその人の内面にどんな変化が起こるのか、トランジットでは、ある時期にその人の外側でどんな変化が起こるのかを知ることができます。トランジットは地球上の全員に共通ですが、個々人によってネイタルが違うので、各惑星がその人に与える影響が全く違ってくるわけです。

ちなみに、プログレスは割と動きが早い(つまり地球に近い)惑星で、トランジットはゆっくり動く(つまり地球から遠い)惑星で読んでいきます。主に太陽や月や水星でプログレスを、トランスサタニアンと呼ばれる天王星や海王星や冥王星でトランジットを見るんですね。

私、ホロスコープで人生における流れを読んでみても、その影響がいま一つ実感できなかったこともあって、実はそれほど重要に捉えていませんでした。恐らく、それほど厳しい配置じゃなかったから、明らかな影響に気づかなかったんだと思います。プログレスとトランジットの重要性を全く自覚していなかったわけです。

私の事例を見てみた

そこで今回は、ここ数年の流れを調べてみようと思い立ち、ネイタルを振り返るだけでなく、プログレストランジットも見てみましたので、私のここ5~6年ほどのプログレスとトランジットについてさくっと書き記しておきたいと思います。

プログレスに関しては、それほど特筆すべきところは見当たりませんでした。ずっと太陽が社会的なことをあらわす10ハウスの蠍座に入っているので、仕事に意識が向いているというのは確かにそうなんですが、特に大きな内面的変化があったわけではないと思います。月も特にハードな影響はないみたいで、安定しています。

だがしかし、トランジットを見てみたところ、冥王星がヤバい位置の様子!

ちなみに、冥王星は2008年から山羊座に入っています。そこからゆっくりと行きつ戻りつしながら30度移動し、完全に水瓶座へ移行するのは2024年。(17年って長いよね。)

単に冥王星が山羊座に入るというだけでも厳しい印象なのに、私の場合、アセンダントが山羊座10度なので、思いっきりアセンダントをまたいで1ハウスにかかってきます。

加えて、ネイタルの冥王星が天秤座6度ネイタルの太陽が天秤座8度なので、それらとのスクエア(90度)のポイントも通る……。

これは環境も強制的に変わるわ。

冥王星には容赦なくやってもらうしかないし、

私も喜んで受けるしかない。

冥王星は本人の無意識の意思らしいので、実は私が望んだことが起きているんですね。

で、実際何があったわけ?

というわけで、実際に私に起こったこととしては、

・2011年後半

トランジット冥王星とネイタル冥王星のスクエア(90度)

会社をやめてフリーランスに、プライベートで大きな方向転換

・2013年10月、

トランジット冥王星とネイタル太陽のスクエア(90度)

父の末期がん発覚、祖父の突然の死

・2014年前半

トランジット冥王星とアセンダントのコンジャンクション(0度)に加えて、

トランジット海王星とネイタル海王星がスクエア(90度)

祖母の末期がん発覚から死(コレは気持ち的にもきつかった)

・2018年3月、

トランジット冥王星とネイタル土星のオポジション(180度)に加えて、

トランジット天王星とネイタル天王星のオポジション(180度)

父の死

いやはや、家庭環境が半強制的に目まぐるしく変化したんですわ。

精神的には割と安定していて、一々それほど打ちのめされたり落ち込んだりはしていないんですが、これだけ立て続けに起こると、何かありそうに思ってしまう気持ちもわかっていただけますでしょうか。

この先は何が来るんや!

さて、私の感覚的には「ピークは越えた」感があるものの、この先どんな天体のイベントが待っているのか、気になったのでちょっと見てみました。

・2019年1月、

トランジット土星とアセンダントのコンジャンクション(0度)

・2019年中、

トランジット土星とネイタル土星のオポジション(180度)

どうやら今度はトランジット土星が効いてくるみたいです。

まだトランジット冥王星が山羊座の第1ハウスを通過している中、トランジット土星も入ってくるとなると、なかなか厳しそうです。ここで踏ん張って、自分のこれから歩んでいく未来のコースを選択しなければならない時期と思われます。

ただ、私の環境が半強制的に変化したことにより、からの解放が起こったような気がしなくもありません。

家族は生まれたときから無条件にずっと私を守ってきてくれたんですが、少し視点を変えれば、私が外界へ飛び出すのを遮ってきたとも言えるかもしれないわけです。会社から独立したことも、先は全く見えないにせよ、自分で自由に何でもできる立場になりました。

実際にはかなり心細いんですが、もう起こってしまったことですから、新しい状況を積極的に受け入れ、人生を更新するためのステップと捉えたほうが恐らく有意義ですよね。冥王星が私の無意識の意思なら、今回の試練を成長の糧にするしかありません。勝手に運命が動き出し、新しい人生の幕が開いたわけですから、ここからは腹を決めてぐわーっと今までの道を転換させていく所存です。

占星術、深いなぁ

占星術って、手垢のついたというか、使い古されたというか、ぴんからきりまでそこら辺にいくらでもある占い手法のように思ってしまって振り返ってこなかったのですが、今回ふと思い立ち、改めて占星術をひも解いてみて、素人ながらその可能性に目が開かれる思いでした。

吉凶を決めつけないでいいのも占星術のいいところですね。他人に見てもらうときには、その占者のパーソナリティによって凶意を言われることもあるのかもしれないけど、実際には本当にいろんな読み方ができて、いくらでも明るい方向へ持っていけます。

我が家も、結構厳しい環境変化の連続にあって、周りからは「あんたんち、何かあるんじゃないの?」なんて言われたこともありました。一体これは何なのだろう。我が家の誰かが何かして因果応報を食らっているのか、何らかの霊障か、近所の神社の結界のぐあいがおかしいのかなんていろいろ考えましたが、どれもこれもしっくり来ませんでした。

でも、冥王星の動きを見て、妙に腑に落ちたんです。「そういう時期が来た」っていうだけのことだったんですね。この変化を素直に受け入れて、これから気合を入れて頑張っていこうという気持ちになれました。

占星術、深いっ!! 掘っていけばまだまだ深みがある気がします。

ちなみに、占星術に興味のある方は、松村潔氏の著作がとても参考になると思います。とりあえず、これ1冊を読み込めば、おなかいっぱい楽しめるんじゃないかな。

昨今の世の中を見ても、2024年ごろまで続く山羊座のトランジット冥王星2017年末から山羊座に入ったトランジット土星の影響っぽいニュースが多くて驚きますが、皆さんも多かれ少なかれ何か感じておられることと思います。山羊座はきっちり仕事しない人に厳しいのよね。

土星は2020年末には水瓶座に移りますので、少なくともあと3年ほど、誠実に、まじめに、地に足をつけて、やるべきことを着実にやりながら歩いてまいりましょう!

余談ですが、2020年には山羊座でトランジットの冥王星・土星・木星が重なる(0度)ようです。この3天体のトリプルコンジャンクションて!! オリンピックの年ですが、何かすごいことが起こりそうな予感です。このときに生まれる子供たちはどんなふうになるんだろう。いい方向に転んでくれるといいですね。

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