改めて、ウイルスとは何ぞや

こんにちは、コジです。本年もどうぞよろしくお願いします。

地の時代から本格的な風の時代へと移り変わる象徴的なグレートコンジャンクションを過ぎ、嘘みたいなことが本当にいろいろ起きた2020年が過ぎ去り、あっという間に新しい2021年の1月も後半に入りました。皆さん、二度目の緊急事態宣言の中、いかがお過ごしでしょうか。

一度目よりも数値的には深刻なのですが、コロナ生活も1年続けば日常に溶け込んでくるもので、意外に淡々と過ごしていらっしゃる方も多いのではないかと思います。

さて、COVID-19と呼ばれる今回の新型コロナウイルスですが、そもそも「ウイルス」って何なんでしょうか。ただただ正体不明の、私たちに悪い事態を運んでくる怖いものなんでしょうか。

そこで、コロナの影響で仕事が減ったのをいいことに、石弘之氏の『感染症の世界史』を読んでみたので、そこからいろいろ調べたことも含めて、目から鱗だった情報を少しシェアしたいと思います。

ウイルスの正体は?

皆さん、ウイルスの正体って、何だと思いますか?

私、ウイルスというのは、バイ菌か、それともすごく小さい害虫か、そんなものだろうと思っていたんですね。

でも、何と、ウイルスって「遺伝子」だったんですー!!

私たち人間は37兆個の細胞からできています。でもって、バイ菌とよく言われる細菌はその細胞1個で、その細菌の中から遺伝子だけが飛び出したやつがウイルスってことです。

めちゃちっちゃ!!

細胞を持っていないどころか、細胞自身ですらないとは、私が無知なだけで皆さん既にご存じかもしれませんが、かなり驚きました。

ウイルスの特徴

じゃあ、ウイルスにはどんな特徴があるんでしょうか。

大きさとしてはざっくり1万分の1ミリぐらいだそうで、人間1人地球1個分の大きさとすると、ウイルス1個人間の赤ちゃん1人ぐらいのサイズとのこと。地球と赤ちゃんほどの比とは、ちっちゃ!!(しつこい)

でもって、とても古くから地球にいたそうです。

地球上に生命が生まれたのが40億年前とすると、30億年前にはウイルスが登場しているとのこと。過去過ぎてよくわからない世界ですが、現生人類の歴史はせいぜい20万年ですから、いずれにせよウイルスのほうが断然強者です。

そして、とてもたくさんいます。

ウイルスの数を概算した人がいるようですが、地上の砂粒の数より多いんだそうです。

そして、どこにでもいます。

普通生き物はすめないような場所でも、例えば、すごい高い山や、すごい深い海底や、すごい熱い砂漠のど真ん中や、原発のパイプの中のようなところでも見つかっています。ウイルスに感染するウイルスさえいるんですって。どんだけ? 当然ながら人間の体の中にも普通にいっぱいいます

そして、常に変化します。

ヒトの世代交代は大体30年と言われますが、ウイルスの進化はその50万~100万倍の速さなんだそうです。

ウイルスさん、あなどれません。なかなか手ごわい存在です。やっぱりつくりがシンプルなものは強いですよね。

ウイルスの増え方

ただ、ウイルスは自力で増えることはできないんだそうです。

ふだんはしれーっと「自分、結晶ですけどー」みたいな顔をしていて、ひとたび生物の体に潜り込むや否や、その遺伝子やたんぱく質やいろんなものを利用して増殖するとのこと。

潜り込んだ生物(宿主)が生きている限り、自分はどんどん増殖できるんですね。えさをとらなくていいし、生殖もしなくていいとは、何と効率的なことでしょう。さすが、30億年生き抜いてきただけのことはあります。

ウイルスの都合

じゃあ、ウイルスにとって最高に快適なのはどんな状況でしょうか。

ウイルスさんが「自分のコピーを安定的に残せる環境を維持したい!」と希望するなら、うっかり自分の毒性が強過ぎて宿主を殺してしまうと、自分も一緒にまた増えられない状況になりますよね。これは困ります。

ですから、今回の新型コロナウイルスも、人間を殺している場合ではなくて、さっさと進化して自分を弱毒化させないといけないと思っているはずなんです。

変異を繰り返す方向性としては、「より人間に感染しやすいように」&「より人間にダメージを与えないように」かと思われます。

変異種がどんどん出てくるのは当然のことであり、自然の流れのままに進むなら、それで感染しやすくなるかもしれないけれど、普通の風邪ぐらいか、もしくは無症状か、そんな感じになっていくのではないかと、個人的には思っています。

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