サステナブルな服を探す旅1 ~Enter the Eさんがいいみたい!

こんにちは。コジです。

皆さん、「衣類ロス」という言葉を聞いたことはありますか?

食品ロス(フードロス)」という言葉は最近よく聞きますよね。平成28年度の消費者白書によると、日本ではまだ食べられるのに廃棄される食品が642万トンもあり、これが世界全体の食糧援助量の2倍に当たるということで、その深刻さが叫ばれています。

このことから、SDGsなどへの意識の高まりも相まって、大手のコンビニやスーパーなどでも取り組みが始まっているようです。

食品ロスの削減も重要ですが、今回私がご紹介したいのは、一部では食品ロスよりもっと深刻と言われている「衣類ロス」についてです。

「衣類ロス」って?

この言葉を聞いたことがあるという方もおられると思いますが、私はあまりまともに考えたことがなくて、「服はセールで安く買って、1シーズン楽しんだら捨てるか寄附するかしたらいいんじゃない?」ぐらいに思っていたんです。

でも、実は何と、日本では、年間につくられる服の半分が売れ残って廃棄されるんだそうです。その量たるや、何と15億着!!

これは新品だけの話ですが、それ以外のまだ着られるのに捨てられる服も含めて「衣類ロス」と言われています。

世界では毎秒トラック1台分の衣類が焼却もしくは埋め立て処分されているという話もあって、驚いてしまいました。

でもさ~、服はできるだけ安く買いたいし~、新しいきれいな服着たいし~、トレンドカラーやトレンドのスタイルも取り入れたいし~とか思っちゃいますよね。そりゃ、今や「大量生産、大量消費」がもてはやされるバブリーな時代じゃないけれど、どうしてそこまで衣類ロスが問題なんでしょうか

衣類ロスの何が悪いんや!

衣類ロスが加速した原因として、ファストファッションの台頭もあって、新しい服をどんどん買い、少し着て捨てるという傾向が強まったブランド価値の維持のため値段が下げられずに廃棄するといったことがあるのだそうです。

しかも、たくさん買ってもらうには安くしなければいけませんから、安くつくるために、地球にあまりよくない材料を大量に使ったり、地球の限りある資源を大量に使ってしまったり、女性や子供を安い賃金で不当に労働させたりといった問題も引き起こしているとのこと。

私、以前プラスチックについての記事を書いたことがあるのですが、ナイロンやポリエステルといった合成繊維の服を洗濯すると、その繊維がマイクロプラスチックとして川や海に流れ出てしまうということもあります。今や海の魚より海のプラスチックの総重量のほうが多いと言われているぐらいなので、これもかなりまずい現象です。

参考:廃プラスチック問題はそんなに重要なの?

まあ、普通に考えても、服がむやみやたらとつくられて、まだ着られるのに、ましてや新品なのに、知らないうちにどんどん山のように捨てられていたというのはショックでした。うっすら気づいてはいたんですが、見ないふりしてました。ごめんなさい。

ナイスな服を探そう!

というわけで、にわかに心を入れかえた私は、サステナブルな服、地球に優しい服をネットで探しました! そうやっていく中で、いろんなことに気づきました。

まず、私は肌にも土地にも優しいほうがいいなと思って、土に還ってくれるようなオーガニックのものを探したんですが、オーガニックならいいかというと、それだけでもなかったんです。綿をつくるためには水が大量に必要でした。

自然のものをといっても、ウールだって羊やヤクをたくさん飼育しようとしたら地球に負担がかかりますし、ダウン本革は動物を殺すか虐待しないといけません。

逆に、化学繊維は一切だめかというと、これも間違いで、今はうまくリサイクルされて、とてもいい素材ができていました。使用済みのペットボトルなんかからリサイクルポリエステルとかできていて、それなら新たに石油も使わなくていいし、ごみにもならずに済むし、いいなと思いました。洗濯しなくていい布なんていうのもできているみたいです。

あと、むだ・ごみを減らすという意味では、もちろんフリマやリサイクルショップで服を買うというのも一つの手だし、ほかのブランドのためにつくられた布の余りを使うとか、ほかのブランドの服のタグだけ変えて別物として売るとか、そんなことまでなされていました。

このSDGs大フィーバーの世の流れの中では、さすがにアパレル業界でも、衣類ロスの問題は解決すべきミッションとして捉えられているんですね。

がしかし、私、実はなかなか買おうと思えるものが見つからなかったんです。

理由はといえば、自然素材のものはほっこり感満点でホームウエアにしかならない素敵と思うものはめちゃくちゃ高価。しかも、ネットで買おうとすると、サイズ感とか質感とか全くわからなくて一種の賭けになってしまい、もし失敗したらゴミになって本末転倒

・・・・うーむ。厳しい。

Enter the Eさんがいいみたい!

と、そんな中、目についていたのが Enter the E さんというショップでした。以前からちょくちょく拝見し、デザインは素敵だし、お値段はお手頃だし、心意気もとても素晴らしいなぁと思っていました。参考のためお店のリンクを貼っておきます。

参考:Enter the E

ただ、サイズ感が全くわからず、写真も少な過ぎて、さらに海外のモデルさんが多いため、自分が着たイメージが湧かないので、当初は手を出せずにいました。

ああ、せめて日本人のモデルさんが着た写真があって、身長とスリーサイズぐらい示してくれたら……。そして、モデルさんがそれを着てみた感想とか教えてくれたら……。

服のサイズも、これって海外のサイズだよね。だったら、日本のサイズだとどのぐらいに当たるのかなぁ、せめてスカートの丈ぐらい書いておいてくれないかなぁなどと思っておりました。外国のモデルさんだと膝丈のスカートでも、私が着たらマキシになるかもーとか(笑)。

そんなことを悶々と思いつつ時々ホームページを眺めていたのですが、何と、あるときYouTubeでライブをしておられることに気づいたんですー!

ここで幾つかのアイテムを紹介してくれて、日本人のモデルさんが着て見せてくださって、サイズ感や、着心地や、ディテールなんかを説明してくれていました。ブランドのコンセプトや、どんな背景でその服がつくられたのかなんかも聞くことができて、本当によくわかりました。何なら、その場で質問もできちゃうんです。

システムも飛躍的に改良されていて、なるべく在庫を持たず、受注販売という形を採用しておられました。これもとってもいい考え!

今までだと、メーカーはどんなものが購入されるか予測して制作し、その中からショップがどんなものが購入されるか予測してセレクトし、その後、売れるものは売れて、売れなかったものは廃棄となっていたわけです。

でも、Enter the Eさんでは、メーカーがどんな思いでその服を作っているのかを知り、それが気に入ったら、デザインなども吟味して日本人向けのものを選んだ上で広くみんなに紹介し、受注を受け付けていきます。でもって、それに賛同して「ぜひ買いたい!」と思った人が予約をすると、そこから発注の分だけ仕入れ、メーカーさんが必要な分だけ制作できるというわけです。

そうすると、買った人は、どんな思いで、どんなことに心を砕いてつくられた服かがわかるので、長く大事に着るし、ショップには在庫がなくなり、メーカーさんもむだにつくらなくてよくなる!!

何てすばらしい販売方法なんだー!と、私は感動しました。

でもって、ここで喜んでじゃんじゃん買ってはいけない!と自制しつつも、ついつい数点購入しちゃいました♡ ライブでしっかり見ていたお品だったので、サイズもばっちりでしたし、とても気に入りました。大事にずっと着ていこうと思っています。

いくらリサイクルボックスがあるからって、そこに放り込めばすべて許されるわけではないんですよね~。大量生産・大量消費型のものを刹那的に買うのはやめて、吟味して少しずつ気に入ったものを手元に置こうと遅ればせながら気づいたので、現時点での私のリサーチの限りですが、よさげなお店を皆さんにご紹介してみました。

前記事のアンサー編の第1弾となりましたが、地球に乗せてもらっている一員として、自分にできることを肩ひじ張らないところから取り組み始めたよという第一歩のご報告でした。お読みいただき、ありがとうございました。

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