耳鳴りを自力で癒す!【1】

こんにちは、コジです。

行きつ戻りつコロナ禍が続いておりますが、皆さん、お元気ですか?

実は私、今年の3月から唐突に始まった耳鳴りに苦しみ、やっと少し症状が落ち着いてきましたので、いままでの経過と、試した治療方法を記録しておくべく、ここから何度かにわたって記事にしてお伝えしていきたいと思います。

皆さんの中にも、もしかしたらご自身が耳鳴りでお困りの方、お知り合いが耳鳴りに苦しんでおられる方、これから耳鳴りの症状が出てどうしていいかわからなくなる方がいるかもしれませんので、参考になれば幸いです。

もっと当初から細かくブログに書き留めておきたかったのですが、長時間パソコンに向かって文章をまとめるのも少しきつかったので、今になってしまいました。発症から経過をたどりつつ、何をどうしたら改善してきたのかご紹介します。

まさに「何から伝えればいいのか わからないまま時は流れて」おりますが、ある日突然あらわれ、私の生活を変えた耳鳴りについての手記、名づけて「耳鳴りストーリーは突然に」(!?)の始まり始まり~(笑)。

ポスト耳鳴り

そもそもなぜ耳鳴りが症状として出たのか、それまでの生活環境や体質に原因があったかもしれませんので、耳鳴り以前、つまりポスト耳鳴り時代の情報を少しばかり。

令和3年2月、年度末の多忙のため、私は毎日朝から晩までパソコンに向かっていました。コロナ禍のため唯一の運動の機会だったヨガ教室が長期休業になり、運動不足まっしぐら。40代後半にさしかかり、生理は不安定。体調も、それまで2年以上、慢性的に頭痛や腹痛が起こっていました。

以前は仕事やプライベートでたびたび外出もしていたのですが、今はオンラインが多く、これまたパソコンに向かうことになります。しかも、速記士という仕事柄、イヤホンをし、一言も漏らさず聞き取ろうと精いっぱい努力するので、耳はいつも以上に酷使していました。しかも、会議の中で示される資料も見逃さないように、目も酷使。とにかく脳みそ、頭部ばかりを毎日使っていたのだと思います。気の置けない人々とご飯を食べたり話したり笑ったりする機会もなく、ゆったりする時間が少ない状態でした。

夜中に仕事をすると結局効率が悪いので、9時には切り上げてクールダウンするよう努めるものの、頭がカーッとしてリラックスできず、お風呂から出た後でウイスキーなどを飲んで何とか眠るようにしていました。これも、結果的に睡眠の質を悪くしていたのかもしれません。

まとめると、

  • 仕事が忙しく、一日中パソコンに向かっていた。→ 運動不足、デジタル過多
  • 40代後半なので、更年期真っ只中。→ 更年期障害?
  • コロナ禍により外出が減り、オンライン会議増加。→ 目・耳の例年以上の酷使
  • 友人たちとのリアルなコミュニケーションが激減。→ ストレス蓄積
  • 寝る前の飲酒。→ 睡眠の質の低下、内臓への負荷

年度末はいつも忙しく、こんな感じで何とか3月、4月をやり過ごせば少しゆっくりできるので、繁忙期を抜け出したらリフレッシュするという生活を、速記士になってからこれまで20年ほど続けてきたのですが、ここへ来て、3月頭に突然耳鳴りが始まったのです。

年齢的にそろそろ無理が効かなくなっていたことにコロナ禍と繁忙期が重なり、自分の体はまだまだ大丈夫と過信していた私に、思わぬ形で体が黄色信号を点滅させてくれたのかなと思います。

四六時中継続する耳鳴りの始まり方

さて、耳鳴り自体は多くの皆さんも経験したことがあるのではないかと思います。

プールに入ったときや飛行機に乗ったとき耳の聞こえ方がおかしくなったり、あるとき「キーン」とか「ブーン」とか音がし始めて、しばらくすると元に戻っていたり、静か過ぎる場所にいると「シーン」という音が聞こえるような気がしたり。

でも、それは一過性のもので、すぐ気にならなくなりますよね。私も、そういう一過性の耳鳴りは今までにもあったのです。ですから今回も、すぐ元に戻るだろうと思っていました。

ついにその日がやってきました。

3月に入ったすぐのある日、一日パソコンに向かって仕事をし、いつものように布団に入って静かになったとき、「ピーヒョロー、ピーヒョロー」と、篳篥(雅楽の笛)の音のような、もしくは、昔ファクスを送信するときに聞こえた電子音のような響きが左耳からに聞こえてきたんです。

ん? どこから聞こえるんだろう。

パソコンが勝手に動いているのかな?

それともモデムかルーターの音かな?

と、私は思いました。でも、耳をふさいでも頭の中から聞こえたので、頭の中で鳴っている音だとわかりました。

とはいえ、まあ明日の朝になれば聞こえなくなっているだろうと、そのときは楽観的に考えて眠りにつきました。

朝になっても聞こえる

ところが、次の朝起きても、その音は消えていませんでした。起きた途端に「ピーヒョロー ピーヒョロー」と聞こえています。

こんな状況は初めてでしたが、それでも私は、まだ楽観的にすぐ治ると思っていました。とにかく、手元には仕上げなければならない仕事がどっさりありましたから、耳のことは後回しにして、耳鼻科にも行かず、そのまま仕事を続けました

すると、日に日に耳鳴りが大きくなってくるのです。

左耳のピーヒョロ音は抑揚が何種類にも増え、「ピーヒョロリ ピー ピーヒョロリ」、「ピローピロピーローー」とバリエーションの展開を見せ、それに加えて、ベース音として鈴虫の大群が鳴くような「リンリンリンリンリン」「ジージージージー」という高めの音が両耳で聞こえるようになりました。

耳だけでなく、脳みそも何かおかしいのです。ムーーンとむくんだように膨らんできて、頭が破裂しそうになったり、逆に、ギューッと小さく縮んできて、孫悟空の頭の輪が絞めつけられるのはこんな感じだろうかと思うような状態になったり、ドックンドックンと脈打ったりします。鉄の味が頭の中をタラーっと垂れるような感覚がしたり、フロストガラスを爪でひっかくようなキーーーっという音が常に響いているような気がしたりもしました。

かわるがわるそんな状態になって、一体どうなってしまったのかと自分でも心配になったころ、久々に連絡をとった友人に事情を話すと、「それは絶対に早く病院へ行け!」と。さすがの私も「これは、まずいやつかも?」と思い、手元の仕事がほぼ片づいたところで、やっと耳鼻科に行くことにしました。

このころ私の脳みそは、スピードを出したままヘアピンカーブに突っ込み、ギリギリのところで何とか持ちこたえている感じが常にしていました。

耳鼻科での診断

耳鳴りが始まって3週間ほど経過してしまった3月下旬、ついに近所の耳鼻科を受診。(特に突発性難聴の場合など、実は一刻も早く受診すべきだったらしい!)

検査をしてもらったところ、両耳ともにちゃんと聞こえており、鼓膜も問題なしとのこと。

仕事が忙しくて受診も遅くなってしまった旨を話したら、「今後は少しゆっくりできますか?」と。

3月にも仕事は入っていたのですが、無理にこれ以上働いたら再起不能になる予感があったので、お引き受けした分だけは何とか仕上げて、あとは以前勤めていた会社に引き継いでもらうことにしました。

幸いお客様方にも快くご理解いただけて、耳は商売道具なのだからこの際ゆっくり療養してくださいと言っていただき、涙が出そうになりました。

ご依頼を受けた仕事は必ずお引き受けし、一人で完璧にやらなければいけないと頑張ってきたけれど、こうして人に頼ること、つらいときは助けを求めることも大事なんだなと思いました。

というわけで、お医者さんに「仕事は減らしてゆっくりするつもりです」と伝えたところ、「それなら、あなたはまだ若いんだし、まずは自分で取り組んでみますか?」との提案がありました。

それで参考図書として紹介してもらった本がこれ↓です。

『耳鳴りなんかもうこわくない!』

これを参考に、TRT療法などを試してごらんとのことでした。

TRT療法とは?

そして、この本には何が書いてあったのか?

本を参考にいろいろ試したことを次の記事でご紹介します。

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