誰しもにめぐってくる星回り

こんにちは、コジです。ちょっとゆっくり考える時間ができたので、このチャンスに占星術を改めておさらいしています。

同年代ならみんな同じ配置って?

前の記事(アラフォーは火星期らしい)で人の一生の時期を区切って惑星であらわせるというお話をしましたが、今度は、誰しもが同じ年齢のころに味わう惑星の配置に注目してみたいと思います。私の大して長くもない人生を振り返っても、実際に効いているんじゃないかと思われます。

ホロスコープってみんな違うんじゃなかったの?と思われますでしょうか。

おっしゃるとおりです。それなのになぜ同い年の人みんなが同じ時期に同じ配置になるのかというと、地球から遠いためにゆっくり動く惑星の場合、その年に生まれた人はみんなほぼ同じ星座と度数になるからなんです。ただし、ハウスは違うし、ほかの天体の位置も違うので、出てくる局面や出方や影響度はそれぞれ全然違うかと思います。

ゆっくり動くのは主に天王星、海王星、冥王星ですが、これらは「トランスサタニアン」と呼ばれ、その世代全体の雰囲気をあらわすような強さを持っています。また、土星も2年半ほどかけて1つの星座を移動しますので、割とゆっくり動くと考えられます。

こういった天体が厳しいアスペクトをとる年にさしかかった人は皆、多かれ少なかれ何らかの挫折を経験したり、強制的に環境が変わったり、革新的なことが起こったりしがちです。

でも、怖がることはありません。たとえ辛いことに遭遇しても、極妻ばりに腹をくくってどーんと受け入れ、それに沿った方向へ思い切って大きく舵を切ることによって、この星回りをうまく生かすことができるように思います。

中年の危機!?

この修行の時期は火星期(36~45歳)にやってきます。そのため、巷では「中年の危機アスペクト」と呼ばれている様子。「中年」という言葉の響きが若干嫌ですが、まあ確かに人生の中ほどなわけで、中年と言われれば中年だから仕方ないのかな。

主に下記の三つを指していて、正確にいつなのかは各個人のホロスコープを見てみないといわかりませんが、おおむね40歳をはさんだ数年の間に起こるようです。ちなみに、トランジットというのは現在の天体の位置、ネイタルというのは生まれたときの天体の位置で、それらが厳しい角度である90度や180度をとる時期がやってくるんですね。

占星術用語についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事(冥王星が侮れなかった!)が少し参考になるかと思います。

トランジット冥王星とネイタル冥王星がスクエア(90度)

(自分の無意識の意思に沿っていない事柄が強制的にくつがえる)

トランジット海王星とネイタル海王星がスクエア(90度)

(自分の存在価値に疑問を抱き、どうしていいかわからなくなる)

トランジット天王星とネイタル天王星がオポジション(180度)

(意識の変革をもたらすため、全く予期せぬ出来事が起こる)

私自身にも実際そのとおりのことが起こったわけですが、私の回りの同じ年頃の友人たちも、確かに人生マジいろいろあるよねって状況になっているように思います。ただ、ほかの天体の位置やハウスのぐあいによって、影響の強弱はあるようです。

サターンリターンにもご注目!

もう一つ重要なイベントを挙げるなら、29歳ごろにはみんなが「サターンリターン」を迎えます。ネイタル土星にトランジット土星がコンジャンクション(0度)、つまり生まれたときに土星があったところへ29年かけて天空を一回りした土星が戻ってくるんですね。つまり、2回目は58歳3回目は87歳に起こると言えます。

太陽で考えると、太陽は1年で天空を一回りして戻ってくるので、生まれたときの1年後が「ソーラーリターン」で、つまり誕生日のことを言います。これと同様に、土星は29年かけてもとの位置に戻ってくるわけです。

サターンリターンはどういう時期かというと、今までの29年を総括し、次のステージに上がる時期なのだろうと思います。

土星が負荷をかけてくるので、「あなたはどうやって社会の中で自分の責任を果たすのか」というようなテーマがやってきます。

私の場合、それまであまりまじめに仕事もしておらず、流れに任せてお気楽に好きなことをして過ごしていたのですが、ちょうど29歳のころ速記士の仕事を本格的に始め、社長や先輩方に原稿をぼろくそに言われたり、給料をすべて機材代に費やしたり、現場へ行ってひどい目に遭ったり、仕事のために恋愛を犠牲にしたり、とにかく精神的につらい時期を過ごしました。

でも、やはりあの経験をしたからこそ、今ひとりでもやっていけるだけの実力がついたのだろうと思います。重い責任を突然背負い、追い詰められ、心迷い葛藤したおかげで、土星の課題を何とかこなしたことになり、少しは打たれ強い大人になれたのかなぁと……。

もうやるしかない!

太陽期の中で30歳前後にやってくるサターンリターンの時期、社会的責任を果たせるまでに成長し、自分の人生の目的を見つけたあなたは、火星期、40歳前後にやってくるトランスサタニアン絡みの3連続アスペクトでさらにその目的を突き詰めて味わい尽くし、さぞかし大きくバージョンアップされることでしょう。

そして、それを乗り越えた後には、楽しい木星期が待っています。トランジット冥王星とネイタル冥王星がトライン(120度)という幸運期がやってきますので、それを楽しみに、自分に負けないようお互い頑張りましょう!

来月2018年5月16日には、トランジットの天王星が7年ぶりに牡羊座から牡牛座へ移動します。前回の魚座から牡羊座への移動が2011年3月12日であったことを考えると、今回もまた何か起こりそうな予感です。大きな災害でなければよいがと思っていますが、一応心にとめておいてください。

いずれにせよ、今度は牡牛座への移動なので、財政、金融、経済みたいなことで何か大きな変革が起きるのではないかという気がしています。

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