こんにちは、コジです。前回「風の時代」についてご紹介したんですが、もう一つよく言われる言葉があったのを思い出しました。皆さんの中にも「アクエリアス(水瓶座)時代」という言葉を聞いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
これは実は2000年ごとの周期で、前回お話ししたこととはスケールの違う話なので、少しだけ補足したいと思います。
おさらい:「地の時代から風の時代へ」
まずは少しだけおさらいしましょう。
「地の時代から風の時代へ」というのは、近々の数年で土星、木星、冥王星、天王星が相次いで「地」から「風」のエレメンツの星座(サイン)へ移動することをいいます。
特に、グレートコンジャンクションが起こる星座のエレメンツが250年周期で変わる節目に当たり、それが今回の2020年12月22日には山羊座(地)から水瓶座(風)へと変わることを主に指しています。
※ とても簡単に言っていますので、詳しく知りたい方は一つ前の記事をご参照ください。
(前回記事:「地の時代から風の時代へ」って最近よく聞きませんか?)
ここでも水瓶座が出てきますので、「水瓶座」を英語では「アクエリアス」と言うことを知っている場合、「アクエリアス時代」というのもそのことなのかなと思われる方も、もしかしたらいるんじゃないかと思います。
ところが、実は「アクエリアス時代」というのは、約2000年周期で起こるとされる魚座から水瓶座への移行のことなんですね。
むむっ? 2000年周期って?
この2000年周期というのは、哲学者のプラトンや心理学者のユングが唱えたものとよく書かれていますが、伝統的な西洋占星術とは関係ないとする説もあれば、西洋占星術をもとにしているという説もあり、単なるニューエイジの主張とする意見もあるようです。
何せ周期が人間では簡単に検証できないほど長いので、「へぇ~、そんな考え方もあるのね~」ぐらいで捉えていただいたらいいんじゃないかと思います。
ただ、以下のことは科学的な事実として広く認められています。
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地球は自転するとき、歳差運動、つまりコマが首を振るような、すりこぎで擦るような動きをしていて、そのため黄道に沿って春分点が少しずつ西向きに移動する。
「黄道」とは地球から見た太陽の通り道。
「春分点」とは、この黄道と、地球を赤道でぱっくり割って天球へと延長した面の交点で、この点を太陽が通過する瞬間が春分とされている。
そして、この1年の始まりを意味する春分の太陽(春分点)が約25,800年で1周するため、それを12で割ると、1星座当たり約2,150年かかるという計算ができる。
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このことから、20世紀後半、ニューエイジ運動が盛んになったとき、その約2000年間、太陽の方角にあった星座の特徴とその時代の特徴とが一致していると考え、「2000年からは水瓶座(アクエリアス)時代という新時代(ニューエイジ)に入るのだ!」という希望あふれる説が唱えられたようです。
ちなみに、それ以前は何だったのかを見てみますと、
紀元前4000年~前2000年ごろが牡牛座時代、
紀元前2000年~紀元元年ごろが牡羊座時代、
紀元元年~2000年ごろが魚座時代、
そして、紀元2000年ごろからが水瓶座時代なのだそうです。
紀元前4000年から紀元元年までの特徴はどうだったのでしょうか。
牡牛座のテーマは「所有」、牡羊座のテーマは「開拓」かな?
エジプトや中東やインド、中国やヨーロッパでもさまざまな文明が起こり、日本でも縄文文化が栄えて、もちろん所有も開拓もあったろうとは思いますが、明確に2000年単位の特徴を捉えることって難しいですね。
魚座から水瓶座の時代
では、直近の魚座時代と水瓶座時代はどうでしょう。
キリストが生まれた紀元元年から2000年までを振り返ってみて、皆さんはどんな2000年だったと思われますか?
魚座のテーマは「信仰」でしょうか。キリストが生まれた年の春分点が魚座だったというのは、確かに象徴的かもしれません。
信仰心、宗教が生まれ、「信じるもの」ができるのと同時に「信じないもの」ができるため、何かを強く信じれば信じるほど争いや戦争が激しくなりました。自分の信じるもの、大切なものを守るために、その行為自体への疑問を持つことなく、相手と競争し、負けないよう頑張りました。経済活動も含めて、競争社会だったということは、確かにそう言えるのではないかと思います。
では、新しい水瓶座時代はどんな時代になると思いますか? もう2000年から20年たちましたが、何か兆しは感じられるでしょうか。
水瓶座のテーマは「改革」かと思います。今までの常識に疑問を持ち、理想を掲げて大胆に変革していきます。そして、情報化も、これからもっと進みそうですね。
ニューエイジの発想では、すべての人たちが幸せと豊かさを享受できる希望の時代、戦争と欠乏のない愛の世界とされています。水瓶座には分かち合い、多様性、和合、グループ、協力、愛、自由、肯定的、可能性といったキーワードもありますので、そう考えることも可能かと思います。
魚座時代の「Time is Money.」から水瓶座時代の「Love is Money.」へということで、「自分の時間を費やす対価としてお金を得る」から「自分の愛を分かち合うことによってお金が循環する」へと変わるという説もあります。
水瓶座時代の泳ぎ方
水瓶座時代に入ったら、独立した個々人が集まってネットワークをつくり、その独創性でもって自由に生きられる時代になると聞くと、平和ですばらしい世界がやってくるように思えますが、ただ、もちろんこれからしばらくの間は今までの魚座の時代がベースにあるわけです。
大きくは新しい流れが来ているとしても、既存のベースがありますから、古い考え方が抜けない人も多くいることでしょう。その中で、もしそのように時代が変わるのだと仮定したら、皆さんはどうやって自分なりに水瓶座時代に対応して生きていきますか?
2000年から20年がたち、ここへ来てコロナウイルスの世界的流行という現象が起こっていますが、それでもしばらくは元に戻そうとする力が働くだろうと思います。とはいえ、一つ前の記事で書いた「風の時代」へのドラスティックな変化も相まって、今後は、学歴がいいから、結婚しているから、有名企業の正社員だから、親がいるから、子供が立派に成長したから、お金がたくさんあるから、家があるからといった、今まで「これがあるから安心・大丈夫」と信じ切っていた過去の成功体験の踏襲では、なかなかうまくいかなくなりそうです。
それにあらがって古い考え方に固執していると、生きるのが辛くなってくるでしょうから、念のため「水瓶座」の要素をいつも少し意識していただくといいのかなと思っています。
変化上等!
個人の自由重視!
みんな平等!差別なし!
自立しつつも共存共栄!
嘘やごまかしや建前なし!
真実の愛!
物質より情報!
宇宙規模ででっかく考えよう!
例えばこんな要素をちょっとだけ頭の隅に置いて、これから巻き起こるいろいろな出来事を眺めつつ、周りの人たちの様子も観察しつつ、自分で自分の考え方を少しずつ調整していくと、人生を楽しく感謝して過ごせるようになるのではないかな~と私は思っているところです。
そうかもねと思った皆さんは、どうぞ試しにちょっとやってみてください。ニュースなど見ていても、水瓶座の視点を通してみると、大きな流れに沿っているとどうなるか、沿っていないとどうなるかはっきりわかったりして、なかなかおもしろいですよ。
まとめ
1.「アクエリアス時代」とは2000年周期の時代の変化で、既に2000年ごろから始まっているとされる。【 魚座時代 → 水瓶座時代 】
2.250年周期の土星と木星のグレートコンジャンクションのサインの切りかわりとは話が別。(2020年12月22日に水瓶座0度で起こるので、これも偶然か必然か「水瓶座」ではあるが)
3.いずれにせよ、今後は「水瓶座」の要素を少し意識すると楽に生きられるのではないか。(これは私見ですが、私はこの考え方を取り入れたら既に少し楽になったので……)
とにかく占星術界の大きな流れとしては水瓶座フィーバーなのですが、2000年周期の話と200年周期の話がごっちゃになって語られることがありますので、頭の整理のために記事にしてみました♪ 参考になれば幸いです。