高砂人形、お譲りします!

こんにちは。コジです。まだまだ残暑が厳しいですが、皆さん、お元気にしていらっしゃいますか?

さてさて、今日は人形のお好きな方、いらっしゃいませんか?というお話です。

いきさつ

アラフィフの方なら私もそうだったわぁーとおっしゃる方も多いと思うのですが、女の子が生まれると、親戚からお人形を贈られることってありませんでしたか?

私の住む地域特有の風習かもしれないのですが、私も合計30体ほどもらい、小さいころは、お雛様の時期になると雛人形と一緒にずらーっと飾ったものです。

これらの人形、もう飾ることもないですし、うちには今後新しく子供が生まれることもないと思われるので、そろそろ処分しようということになり、祖父母からもらった七段飾りのお雛様一式もその他の人形類も含めて、実は先日、ほぼ全部を人形供養に出したんです。

そのうち、母の思い入れのあるもの、コンパクトに置けるかわいいものなど数点は残したのですが、その中の1点がこの高砂人形でした。

なぜ残したのか

というのも、この高砂人形は母が結婚するときあつらえたものなのですが、わざわざ京都へ行って、こだわって作ってもらったという話だったからです。

それで、人形供養に出せば燃えて灰になってしまうだけなので、もしお好きな方がいらしたら、お譲りできないものかなと思ったわけです。その方にとっては恐らく価値あるもので、作者ももうお亡くなりになっているので、燃やしてしまったら、もう二度と作れないんですもんね。

確かに、よく見てみると、着ている着物の柄も美しく、顔も老人ながら明るい表情で、味わい深いように思われます。

 

高砂人形とは?

ところで、皆さん、そもそも高砂人形というものをご存じですか?

私は、小さいころ、こんなおじいさんとおばあさんの人形、全然かわいくないなぁと思ったものですが、実は長寿と夫婦円満の縁起物なんだそうです。それで結婚の際に用いられるんですね。

おじいさんが持つ熊手には、福をかき集める財運が、おばあさんが持つほうきには、邪気を払う魔除けの意味があり、夫婦ともに助け合い、夫が財を集め、妻が家庭を守り整えるということを示すんですって。

でもって、おじいさんとおばあさんは、能の「高砂」と、その能のもとになった「相生(あいおい)の松」の伝説に出てくる松の木の精なんだそうな。というのも、松は古くから神が宿る木とされ、常緑樹であることから「長寿」を、また、雌雄の別があることから「夫婦」を連想させるとのこと。

特に「相生の松」は、黒松と赤松が一つの根から生えている松のことを言い、縁結び夫婦和合長寿の象徴として尊ばれているんだそうです。

なるほど。おじいさんとおばあさんが熊手とほうきを持って掃除をしている場面の割には着物が豪華だなと思っていたのですが、「高砂」は能の有名な祝言曲ですから、それにちなんで能の装束を着た松の精だったんですね~。めでたい席にみすぼらしい格好の人形をというわけにはいきませんもんね。

この高砂人形は、結納品の一つとしてよく使われ、特に関西・近畿地方から西日本では結納の中心に飾られる必需品とのことです。

今回のお品のスペック

では、今回私がお譲りしたい高砂人形のスペックを発表します。

京人形師の光照さん作で、ガラスケースに入っており、それを入れて保存しておく段ボールもあります。

大きさは、縦×横×高さ:33×65×53センチ。大人1人でも何とか持てる重さです。

大事に保管していたので、素人検品ですが、状態は非常にいいのではないかと思います。特に汚れなどはありません。

基本的に無料でお譲りいたしますが、ガラスケースに入っているため、宅配に出すのが難しく、途中でアクシデントがあってもいけませんので、直接のお引き取りをお願いしたいと思っています。

この人形が気になる方は上部のお問い合わせからご一報ください。お品の受け渡し場所についてなどは、そのときにご相談したく思います。

少なくとも本日から2カ月ほど(11月上旬ごろまで)は保管し、それ以降は年末をめどに処分する方向で考えております。

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