「あいち2022」VRに初トライ!

こんにちは、こじです。

事前予約を入れ、あいち2022」愛知芸術文化センター会場の作品の一つ「To the Moon」のVR(ヴァーチャルリアリティ)体験に行ってきましたので、そのご報告です。

この作品の鑑賞には「あいち2022」の入場券が必要です。私はフリーパスなので、今回は隙間時間を利用してこの作品だけ鑑賞してまいりました。

入場は5分前から

1時間ほど前に会場に到着し、荷物を預け、前回見た作品を8階の分だけ再度ざっと見ながら目的の「To the Moon」へ。時間ぎりぎりに到着しても、スタッフの方に申し出れば横っちょから入れてくれるみたいですのでご安心を

案内メールには10分前から受付とありましたが、予約時間の5分前から入場とのことで、しばしほかの映像などを鑑賞しながら待機。期待が膨らみます。

時間になると、受付でフルネームを伝えて入場。椅子に座っての鑑賞なので、それぞれの席へとスタッフの方が案内してくれます。その際にパンフレットをもらえるので、それを見ながら全員がそろうのを待ちます。

機材の説明と装着

参加者がそろうと、機材の説明をしてくれます。主に「飛び方」について。飛ぶ方法について習う機会はあまりないので、これだけでもなかなか素敵です。

「赤いリストバンドが見えましたら、コントローラーのトリガーを引いていただくと飛べまーす」「手を前に出していただくと速く飛び、引いていただくとゆっくり飛びます~」と普通におっしゃるのですが、「飛ぶ」って!と軽く突っ込みを入れたい衝動にかられました。

その後、額と耳のあたりに不織布のマスク?みたいなものをつけ、ヘッドセットを装着してもらいます。ヘッドセットというのは、水中眼鏡の大きなやつとヘッドホンの合体したようなものです。

この不織布の額ガードは何のためなんでしょうねぇ。汗とかが機材にべっちゃりつくのを防ぐのかしら。それとも、感染症対策? 機材と肌との間に布が1枚あると、装着感がいいのかもしれません。目を出して耳にかけるのですが、私は上下逆さにしていたようで、修正していただきました(笑)。

ヘッドセットは一人ずつ順番に装着してもらうので、先につけてもらった人から順次、作品に突入です。コントローラーを両手に持たせてもらって、いざ月へ出発~!!

怖くなかったよ

実は私、車酔いをするほうなので、ふわふわしたりしないのかなと少し心配していました。でも、ずっと椅子に座って安定した状態で鑑賞できるので、車酔いは全く大丈夫でした。

ただ、ヘッドセットで目と耳が固定されるので、閉所恐怖症の方などは、一瞬不安になるかもしれません。この感覚は以前にも味わったことがあるなと考えて思い出したのですが、初めてスキューバダイビングをしたときと酷似していました。あのときは水中眼鏡と酸素ボンベでしたが、潜ったら海の美しさでその感覚を忘れてしまったのと同様に、こちらも作品に入ってしまったら全く気にならなくなりました。

あと、映画館で映画を3Dで見るだけでもめっちゃ冷や汗タラタラなのに、VRで映像の中に没入してしまったらどんなことになるのだろうと思っていたのですが、そのあたりは、これはゲームではなく芸術作品というだけあって、むしろ予想よりずっと落ち着いて客観的に鑑賞することができました

どんな作品?

作品自体についてざっくりいうと、月面を舞台に6つの違った場面が順に繰り広がる中、360度好きに飛びながらそれを鑑賞できるというものです。目線も自由に向けることができ、当然ながら下も見えますが、椅子に座っているので怖くはありませんでした。

To the Moon」というタイトルですが、いろんな宇宙が感じられました。実際の物理的な宇宙空間とともに、私たちの中にある思考の宇宙や感情の宇宙。これまでの来し方と行く末。鑑賞へと深く集中していくと、それと同じ分だけ純粋に意識が広がる。でも、自分の手でコントローラーを動かし、目からの情報で作品の中にいる。

印象的だったのは、壮大な山水画を描き上げ、筆を置いてその作品の中に入っていったという中国の画家にこの作品が捧げられているという説明書きでした。そこまで心血を注いだ作者でなくとも、今やVRで作品の中に入り込める時代になったとは、すごいことですよね。

ともあれ、体験型のお遊びと思うなかれ

ぐぐっと訴えかけてくる作品でした。何とも不思議な感覚でしたが、15分という時間もちょうどよかったと思います。

同じ空間でほかの人たちと一緒に参加していたのですが、参加者でない人々に自分がどう見えているかはさておき、周りを気にせず一人で味わえるという意味でも、贅沢な時間でした。これは一見の価値あり! もう一度行くかも~!

さてさて、来週は一宮市へ行ってまいります! 奈良さんの作品が楽しみだ―。

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