【追記あり】まさかの遭遇! タラサ志摩にニキ・ド・サン・ファールのブロンズ3体が!!

こんにちは、コジです。先日、伊勢参りに行くついでに、タラサ志摩ホテル&リゾートというところに宿泊しました。タラソテラピーをしようと思って予約したんですが、このホテルには、何と、タラソテラピーの極楽をしのぐお楽しみが待っていたのでした。

タラソテラピーについてはもう少し詳しくお伝えしたいので、改めて書こうと思うんですが、はてさて、このホテルで私を待っていたものは何だったのでしょうか。

【追記】

私がこの施設を訪ねた後、一旦このホテルはなくなってしまっておりました。かなりゆったりと過ごせるいいホテルだったので、とても残念に思っていたら、2019年4月より、「大江戸温泉物語 TAOYA志摩」として再開していました!!

ただし、経営が変わってしまったようなので、この新しいホテルではタラソテラピーを打ち出していませんし館内の美術品もどうなったことやら(涙)。少なくとも草間弥生のカボチャだけは残っているようですが・・・・・・。


【再追記】

その後、2020年9月22日に、読者様よりお知らせをいただきました。読者様は新しくなった「大江戸温泉物語 TAOYA志摩」へ行ってこられたとのことで、私の大好きなニキのブロンズが3体とも継続して展示してあったことを教えてくださいました。

めちゃくちゃ嬉しかったーー! ここへ行けばニキのブロンズにまた会えるとわかったこともそうですが、むしろ私のために時間を割いてそのことを教えてくださった読者様のお心が嬉しい!! ありがとうございました。心より感謝申し上げます。最近では美術館に行っても記事にせずにおりましたが、やはり書こう!と思いました。

パンフレットの館内アート作品御案内には6点
1 屋外、草間彌生「南瓜」
2 地下1階、青木野枝「空の水/青」
3 地下1階、青木野枝「原形質」
4・5 地下1階、ニキ・ド・サンファル「Thoeris」・「Anubis」
6 1階、ニキ・ド・サンファル「Horus」
と記載があります。

とのことですので、どうやら美術品はこの6点が残ったようですね。あの空間から離れがたかった6点が残ったように思います。私も時間を見つけてまた会いに行きたいです。


↓以下本文

タラサ志摩ホテル&リゾートへ着いて驚いた!

鳥羽駅から出る最終のシャトルバス(6時発)に乗り、私が当該ホテルへ着いたのは6時半。伊勢参りを済ませ、地域のコミュニティーバス「CANバス」の1日乗車券にてお得に鳥羽へ移動し、優雅にミキモト真珠島の美術品を鑑賞し、鳥羽駅まで少し歩いて、駅の近くで新鮮な海鮮定食に舌鼓を打った後のホテル入りでした。

玄関ホールに入ってすぐ、「ん?」とただならぬ空気を感じました。

もちろんホテルはゴージャスで美しく、一面に広がるガラス張りの向こうには海が見えており、スタッフの方々もとても行き届いた説明をしてくれました。

・・・にしても、何かおかしい。

驚くことに、とんでもない美術品がホテル内のあちらこちらに置いてあったんですー!!

ひとりだったので、「えーっ、これが全部ホンモノだなんてー!」と叫ぶこともできないままに、興奮しまくりの私。誰にも感動を伝えられず、じたばたしてしまいました。

ニキ・ド・サン・ファールのブロンズ像

中でも私が泣きそうになったのが、ニキ・ド・サン・ファールのエジプト神のブロンズ3体、トエリスとホルスとアヌビスでした。まさかこんなところで会えるとは……。

ちなみに、ニキ・ド・サン・ファールというのはフランスの画家・彫刻家ですが、実は私、若いころ旅行で訪ねたスイス・チューリヒ駅で空に浮かぶニキ作の「ナナ」のバルーンを見てガーンとショックを受け、それ以来のファンなんです。「ナナ」シリーズは妊婦から着想を得てつくったと言われていますが、そのふくよかなフォルムと明るい色使いがとてもラブリーなんですよ。

このブロンズ3体もとてもいい感じでした。

河馬の女神トエリスは「ナナ」を思わせるようなグラマーなアウトラインで、豪快かつキュート。写真ではいまひとつわかりづらくてすみません。正面と横向きです。

 

鳥神ホルスと犬神アヌビスは線が細く、青年のようで、何だかのほほんとしています。しかも、この二人の男神は椅子の形なんです。もちろんトエリスの指定席なのでしょうね。

 

ホルスもアヌビスもエジプト神話では偉大な神なのに、豊穣と出産の女神トエリスにはかなわないって感じが本当にいいなと、ひとりでニヤニヤしてしまいました。

でも、3体が少し離れたところに置いてあったので、もうちょっと展示方法に工夫してほしいなと。これは求め過ぎでしょうか。

行こう行こうと思いつつ、ぐずぐずと行かずにいたら、2010年8月に閉館してしまっていた那須のニキ美術館。本当に行きたかった。あの環境の中でニキの作品を見たかった。アタシのバカ!バカ! そう悔やみつつ、いつかどこかで展覧会があるのを待つばかりの日々でした。

しかも、この3体は、どうやらもともと那須美術館にあったものなのではないかと思われます。どういう経緯でここへ来たのやら。うーむ。

ほかにもすばらしい美術品がそこかしこに

まあ、大人の事情はさておき、とにかく美術品がすばらしかったんですよ。

フロントで館内の美術品リストをくれたので、次の日はタラソプールを却下して朝からチェックアウトの時間までずーっとホテル内を見て回りました。写真も撮り放題!

アンディ・ウォーホール、蜷川実花、草間彌生、ナム・ジュン・パイク、シャガール、奈良美智、村上隆、吉原治良、もっともっとあるぞー。うっそみたいです。

中でも、中西夏之さんと高松次郎さんの落ち着いた作品を見ることができたのはうれしかった。上が中西さん、下が高松さんの作品です。

赤瀬川原平の作品でも加われば、「ハイレッドセンター」の後日談という感じにできそうです。知る人ぞ知る「ハイレッドセンター」。このHigh(松)、Red(瀬川)、Center(西)の3人を中心に結成された前衛芸術グループは、1960年代の若かりし日々、かなりとんがったことをしていたようですね。

あと、青木野枝さんの鉄以外の作品は初めて見ました。このごろはこんなのをつくってみえるんですね。

リゾートホテルにしてはそれほど宿泊料がお高くもなく、プールもジャグジーもいいし、散歩道もいい。庭は美しく整備され、そこからビーチに直結しているのも本当によかったので、労働に疲れてリラックスしたい方にはぜひぜひオススメしたいホテルです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする