「あいち2022」有松地区へ

こんにちは、こじです。

暑い中でしたが、「あいち2022」のおかげで、初めて有松地区に足を運ぶことができました。以前から一度行きたいと思っていたので、ちょうどいい機会でした。

素敵な街並み

名鉄有松駅で降りると、歩いてすぐ古い街並みに入ります。この街並みに「あいち2022」の作品がうまく溶け込み、落ち着いた中に活力を与えていました。

作品はすべて歩いて行ける場所にあり、バスなどを乗り継がなくてもよいので、時間に追われることなくゆったりと見て歩くことができました。

一宮と常滑はバスで移動したほうがよさそうな感じですが、有松はアクセスもしやすく、本当にふらっと行ってももれなく楽しめる会場だなと思いました。

会場になっていたのはどこも歴史を感じる住宅、工場、蔵などで、作品を鑑賞する以外にも、薄暗い屋内の土間や畳のひんやりした感じを楽しんだり、アンティークの調度品や日本建築の細工などで目の保養をしたりと、いろいろな発見がありました。

これから行かれる方への注意事項

これから行かれる方に幾つかアドバイスをするなら、まず、ぜひ着脱しやすい靴で行ってください!(会場には靴を脱ぐ箇所が結構ありました)

それから、株式会社張正さんは、入り口が若干わかりづらかったです。推奨コースのように歩いていくと、進行方向に向かって入り口があるので、うっかり通り過ぎそうになるんです。しかも、ごく一般的なサッシの入り口です。この会場に近づいたら、ちょいちょい振り返ってくださいね。

あと、私は折り畳みの日傘を持っていったのですが、超面倒だったので、帽子にすればよかったと少し後悔しました。

それから、会場が結構狭いので、もし可能なら荷物は少な目にして行かれるとベターかと思います。(リュックの方は、作品にぶつかりそうになるので、満員電車に乗るときみたいに前側で持っておられました)

それから、ランチは、意外にお店が少ないので、定休日などあらかじめお調べになった上で、早めの時間に行かれることをオススメします。

どの作品も印象に残った

作品自体はというと、何カ所かの会場を順に回るため作品と作品との間に「味わう時間」が生まれるのか、次々と作品を見る愛知芸術文化センターの会場とはまた違った沁み込み方で、個々の作品の印象が心に刻まれました。

そもそも有松というのはどういう町なのか。「有松・鳴海絞り」というのは皆さんも聞いたことがあることと思いますが、東海道沿いに絞りで産業を興し、この町を拓いた竹田庄九郎氏の住宅も今回の会場の一つになっていました。このお宅が素晴らしかった!

そして、このお宅に見事に作品がおさまっていました。各所に配置されたプリンツ・ゴラーム氏の仮面(マスク)により、しんとした静かな家にたくさんの人の気配が感じられました。それを見ている私たちも皆がマスクをしており、3年近く、そもそも顔を覆い隠すものであるマスクをし続けている自分たちの不気味さを感じました。

そこから見事なお庭を通って茶室へ行くと、ガブリエル・オロスコ氏の作品が。床の間には「円」や「反転」を感じさせる布やオブジェが飾られ、という長さの単位をベースに畳の縦横を意識した棒が置いてありました。

岡家住宅も、家自体が本当に素敵で、土間のひんやりした感じが本当に懐かしくて気持ちよかったです。全体的に「」のイメージが強い有松地区の作品群でしたが、有松絞りで蓑をつくったミノムシたちはとても可愛らしく、これをモチーフにピアスでもつくったら受けそうだなと思いました。

そして、この会場全体の屋外そこかしこに見られるミット・ジャイイン氏ののれん状の作品。キャンバスに淡い色を塗り、それを細く切ってあるようなのですが、七夕まつりのようだなと思いました。恐らく最初からおそろいでかけてある「ありまつ」というのれんと相まって、有松地区会場に不思議な一体感を醸し出していました。

人との触れ合いもよき

こんな暑い中、いくらお盆休み中とはいえ、それほど混雑していないだろうと思って行ったのですが、予想より人が入っていました。お子さん連れもちらほら見受けられましたので、やはり夏休み中はファミリーで芸術鑑賞という方も多いのかもしれません。

会場にはボランティアスタッフの方々も多くおられ、わからないことは何でも聞ける雰囲気でしたので、もしお一人で行かれたとしても、疑問に思ったことなど、話しかけてみると楽しい時間が過ごせると思います。

さてさて、お次はVRに初挑戦! 愛知芸術文化センターの「トゥー・ザ・ムーン」に予約を入れたので、はりきって行ってまいります。

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