こんにちは、コジです。
皆さん、「今は地の時代から風の時代への切りかわりの時期だよ~」みたいな話を最近ちょくちょく耳にしませんか? これって結構これからの私たちに重要な情報だと思うので、私なりの考え方ですが、少しポイントをまとめてみました。参考になれば幸いです。
「地」と「風」って?
まず、「地」とか「風」とかいうのは何かというと、これは占星術の言葉なんですね。
星座(サイン)が牡羊座から魚座まで12個あるのは皆さんもご存じと思いますが、それを分類する考え方がありまして、男性性(陽)と女性性(陰)の2区分、活動宮・不動宮・柔軟宮の3区分、そして火・地・風・水の4区分があるんです。
例えば誰かのホロスコープを読むときには、10個の天体がそれぞれどこに入っているのか、まずネイタルチャート(その人が生まれた日時・場所でのチャート)でざっくりこの3種類の区分法で分けてみて、どこかに偏っていないか、その比率を調べるところから入ります。
2区分では、その人の関心が外に向かうか(陽)、内に向かうか(陰)を見ます。3区分では、その人の行動の特性を見ます。4区分では、その人の活動の主な方向性を見ます。
最近よく言われる「地の時代」とか「風の時代」というのも、この4区分の「地」と「風」という要素のことを指しているわけです。詳しい内容は少し下でお伝えしますね。
じゃあ、「時代」って?
では、「時代」というのはどういう意味なのか。
先ほどもお伝えしたように、個人のホロスコープを見る場合、4区分によってその人の活動の主な方向性を見ていきます。
これにはもちろんプラスの面もマイナスの面もあって、具体的には、
火(牡羊座・獅子座・射手座)
精神的で誇り高い、情熱的、理想家、楽天的、前向き、
熱狂・興奮しやすい、短絡的、思慮分別に欠ける、非現実的
地(牡牛座・乙女座・山羊座)
現実的で感覚的、実際に感じたこと(五感)で判断、安定感、真面目、堅実、努力家、
抽象的に理解できない、目前のことを重視し近視眼的
風(双子座・天秤座・水瓶座)
知的、理性的、理論的、社交的、非個人的な情報を扱える、
理屈家、行動より思考、感情は二の次
水(蟹座・蠍座・魚座)
情緒的、共感・受容、秘密主義、自分や他人の気持ちの交流を大切にする、
意思薄弱、影響を受けやすい、内向的、神秘性
といったキーワードが挙げられます。
「個人」に関しては、ホロスコープといっても、その人のネイタルチャート、生まれた日時・場所のチャートからこういう要素を見ていくんですが、ここでは「時代」と言っていますよね。大きな「時代」の傾向を読むときには、実は違うチャートを使うんです。それは、全員が共有しているトランジットチャート、ある日時における実際の惑星の配置のチャートです。
※ この辺の占星術の基礎的なことは、私の実体験を踏まえて以前記事にしていますので、よかったらご参照ください。(参考記事:冥王星が侮れなかった!)
新しい「時代」は何の「地」が「風」に変わるわけ?
さて、世に言われる「地の時代から風の時代へ」というのは、ホロスコープのトランジットチャートで何かの星が移動し、その4区分が「地」から「風」に変わるんだなというところまでわかっていただけたかと思います。
では、具体的には、いつ何の「地」が「風」に変わるんだろうって思いますよね。
ズバリ言いますと、木星、土星、冥王星、天王星が、これから順に「風」のサインへと移動していくんです! ゆっくり動く星、つまり社会の流れを暗示する星のほとんどが風のサインに入るんですね。びっくり!!
もう既にその幾つかは起こっていて、星は逆行するのでまた「地」のサインに戻ったりしているんですが、ともかく全体的に「風」の方向へとシフトしていくわけです。(太陽や月や水星など動きの速いものはくるくるサインが変わりますので、世界的な大きな流れを見るときにはあまり気にしなくて大丈夫です。)
グレートコンジャンクションが「地」から「風」へ
中でも象徴的なのは、今まで200年ほどの間、ほぼすべて「地」のサインで起こっていたグレートコンジャンクションが、今年の12月末からは「風」のサインで起こり始めることです。
めんどくさい片仮名ばかり出てくるんですが、この「グレートコンジャンクション」というのは木星と土星が直列する現象のことをいいます。木星は約12年、土星は約29年で天空を一回りするんですが、この2つの星が20年に一度、12サインのうちのどこかで重なることを指します。
この現象がここ200年ほどは12サインのうち主に「地」のサイン、つまり牡牛座、乙女座、山羊座で起こっていたんですが、2020年からはがっつり「風」のサインで起こるようになります。
1981年には一旦「風」のサインの天秤座で起こっていますが、2000年には再度「地」のサインの牡牛座で起こりましたので、本格的な「風」の時代への変化としては、2020年12月22日以降、誰の目から見ても明らかにわかるようになってくるのかなと思います。
どんな時代になるの?
この200年ほどは、「地」のテーマである「物質的な豊かさ」をみんなで追い求める時代でした。製品をより多く効率的につくろうと産業革命が起こり、土地や資産を奪い合う戦争が起こり、お金や物を多く持つことに価値が置かれました。
しかし、1981年からの天秤座で起こったグレートコンジャンクションの時期に情報技術・科学技術が発展したことからも予兆が感じ取れるように、これからは「風」のテーマである「情報の豊かさ」をみんなが求める時代になるのではないかと言われているんです。
コンピューターやインターネットを駆使し、独創的な個人同士がつながって大胆に自由に発信していく。それによって世界に影響を及ぼし、大きな変化を起こしていく。広い視野から物事を捉え、性別や人種や階級など各種差別の意識なく、こだわりなく仲間とコラボレーションしていく。自分にとって意味があれば、ボランティアで環境問題に取り組んだり、エコ活動をしたりしつつ、風のように軽やかに現状を打破していく。
どういう意味ある情報をどれだけ持っているか、
自分からどんな情報をどう発信していくか、
誰とつながってどんな人脈を育んでいくか、
といったことが大事になるんですね。
「地」の時代には、自分や自分の家族、自分の会社だけの幸せを求め、お金や物をより多く持ちたいとみんなが思っていましたが、それを追い求める経済優先のあり方は、今後それほど魅力的でなくなってくるのかもしれません。物質的豊かさを持つ者が権力を握って上に立ち、弱い立場の者から搾取したり支配する関係性も、今後はなくなっていくことでしょう。
うまくその流れに乗るポイントは?
2020年12月を境にいきなり変わるわけではないにせよ、徐々に徐々に、でも確実に時代のトレンドは「風」へと変化していきます。
2019年12月から2020年全般にかけては、冥王星、木星、土星が山羊座に集まっており、良きにつけ悪しきにつけ山羊座的価値観があぶり出され、それを見直す機会が天から与えられてきました。
そんな中、ずっと山羊座にいた土星が途中2020年4月から7月上旬に一度水瓶座に入るとともに、4月には木星と冥王星が山羊座でコンジャンクションしましたが、このころ日本では全都道府県に緊急事態宣言が出され、多くの人の意識に大きな揺さぶりがかかりました。こうやって行きつ戻りつしながら調整が入り、完全に「風」へと変わっていくんですね。
コロナウイルスの世界的蔓延が起こったことにより、世界中の人が今までの物質重視、縦社会、所有欲、会社組織、支配構造といった山羊座が象徴する出来事に疑問を持ち、いろいろな形で既に変化があらわれてきています。
天空は360度で一周するのを12のサインに分けているので、各サインの度数は30度ずつですが、次のサインへ移る最後の29度をよく「涙の度数」と言います。これは、それまでのサインから去らなければいけないのが悲しいんですね。そのサインのメリットにしがみつき、手放したくない、次のステージに行きたくない、このままでいたいと嘆くわけです。
もちろん山羊座の世界にもよい面はあったと思います。会社組織の中でコツコツと真面目に働き、信頼を勝ち取って地位や名誉を得たり、家や物を買って家族を養ったりできたかもしれません。
でも、卒業のときは必ずみんな平等にやってきます。「涙の度数」で落胆し、辛い状態にはまり込んでしまわないためには、今までの栄光、今までの常識、今までのやり方にこだわらないことが重要です。
過去に縛られなければ、「地」の時代の集大成・総仕上げの最後の時期を、次の時代へのジャンプ台にすることができます。真面目さ、信頼、社会性といった美点を身につけたあなたは、それを基盤に据えつつ、喜びや期待とともに「風」の時代へと飛び込むことができます。
これからどうなるの?
では、未来を展望するために、今後の天空の主な動きを少し見てみましょう。
★ 2020年11月下旬 木星と冥王星が山羊座で再度コンジャンクション
(2020年4月にも同様に木星・冥王星の山羊座コンジャンクションがありましたが、このころは土星が水瓶座に入っていて、全都道府県に緊急事態宣言が出されました。今度は土星が山羊座ですので、命より経済を重視しそうな予感……。)
★ 2020年12月22日の3時ごろ 水瓶座0度で木星と土星のグレートコンジャンクション
(ついに「風」の時代の本格的な幕開け! 喜びとともにアクセル踏みましょう!)
★ 2023年から2024年 行きつ戻りつしながら冥王星が山羊座から水瓶座へ
(このころ「風」への切りかわりが一段落して、いろいろなことがおさまるところへおさまり、世の中が落ち着きそうに思います。冥王星は時代の意志を表しますので、恐らく現状からは考えられないぐらい一変するのではないかと私は想像しています。)
★ 2025年から2026年 行きつ戻りつしながら天王星が牡牛座から双子座へ
(天王星は社会システム、人との結びつき方、組織化の方法などを表しますから、牡牛座的な「所有」の重視から、双子座的な「コミュニケーション」の重視へと変わるのではないかと思います。もう既に「風」時代の基盤ができている時期ですから、これはスムーズに移行しそうですね。)
まとめ
昨今よく言われる「地の時代から風の時代へ」という言葉の意味と捉え方を私なりに考察してみました。
1.「地の時代から風の時代へ」とは、ホロスコープのトランジットチャートを見たとき、近々の数年間で多くの星のサインが「地」のエレメンツから「風」のエレメンツへ移動することを指す。
2.特に2020年12月22日3時、土星と木星が水瓶座の0度でグレートコンジャンクションすることが象徴的によく語られる。
3.大きく捉えると「物質的豊かさから精神的豊かさへ」という変化が起こると考えられる。
4.グレートコンジャンクション以降は、2024年には冥王星が水瓶座へ入り、2026年には天王星が双子座へ入り、完全に「風の時代」へ移行すると読める。
以前では考えも及ばなかったような「まさか!」と思うことが次から次へと起こるこのごろ。「もはやコロナ以前の生活に戻ることはない」と思って物事を考えた方が、元に戻ることを前提にするより得策のように思います。そのとき、「風の時代」のあり方を頭の隅に置いておくと、日々の判断が時代の流れに沿ったものになるのではないかと考え、少しでも皆さんのヒントになればと今回の記事を書いてみました。
風の時代、きっと楽しいですよ~!
何が起こるのか、具体的にどうなっていくのかは私にも見えていませんが、無性にこれからが楽しみです。今までの生活も悪くなかったんですが、そのキラッと光る良い部分は大切にしつつ、要らないものはちゃっちゃと手放し、身軽になって飛び立っちゃいましょう!