「あいち2022」一宮市へ

こんにちは、こじです。蒸し暑い日が続きますが、ツクツクボウシや秋の虫が鳴き始め、トンボが飛び、秋の気配が感じられる昨今ですね。

さて、「あいち2022」の作品を見るべく一宮市へ行ってまいりました。8月下旬の晴れだか曇りだか雨だかよくわからない日で、雨の予報だったのがなぜか晴天。雨傘を無理やり日傘にして日差しをよけつつ、すべての作品を回ってまいりました~。

結構散らばっている

皆さん一番気になるのは、作品へのアクセスがしやすいかどうか、それから、どこは絶対見逃さないほうがいいのかという点かと思います。

私は、名古屋から現地へ向かい、JR尾張一宮駅に着いたところから回り始めたのですが、順序としては、やはりパンフレットにあった番号のとおりがベストでしょう。各所に結構散らばった作品を漏れなく見るために、よく考えられたルートだと思います。

10時半に駅に到着し、そこから割とゆっくり回って、4時ごろには帰りの電車に乗っておりました。

とはいえ、作品と作品の間は割と歩くので、歩きやすい靴がマストです。暑い日になりそうでしたら日傘か帽子をお持ちになり、水分補給もできるようになさってくださいね。

あと、バスでの移動が合計3回ほどありましたが、1時間に4本ほど来ているので、割と不都合なく乗れました。バスなので時間どおりに来ないのはご愛嬌。それほど厳密に時間を気にすることなく、行き当たりばったりで意外に平気でした。

これだけは見るべき

このエリアで特に印象に残ったのは、やはりオリナス一宮奈良美智さんの展示です。

オリナス一宮というのはもともと銀行として使われていた歴史深い建物で、建物自体もめちゃくちゃ素敵でしたし、その空間だからこそ可能だった奈良さんの展示もすばらしかった。

このピスタチオグリーンの壁と作品との調和が秀逸! 一カ所目でこれを見てしまったので、ほかの作品の印象が薄らいでしまうほどでした。

作品自体としては、塩田千春さんの定番の赤い糸の作品は、以前見たときと同じように感動しました。初めて見る人にとっては、これも印象深い作品になるかも。

この「」の作品と呼応するように、旧一宮市スケート場というところにあったアンネ・イムホフさんの作品は「」でした。

このスケート場は今年の3月で閉じたのだそうで、まだ閉鎖から半年ということもあってか、設備はレトロながらも廃墟感はそれほどありませんでした。それでも、本来氷がはっているリンクがホースだらけの姿をさらす青い光の中、スクリーンでパフォーマンス映像が流れるこの作品は、印象に残るものでした。

めぐる楽しさ

そのほかの作品も、どれもみな魅力的でした。作品が多くあったのは4番のもともと看護学校だった建物で、ここではいかにもトリエンナーレらしい雰囲気を味わえました。

国島株式会社の映像作品は約1時間半のものだったため、ゆっくり全部見ることはできませんでしたが、映画として見てもおもしろそうでした。作品の世界観と工場の雰囲気がリンクしており、あの空間でじっくり上映会をしたらいいのにと思いました。

地方都市エリアの作品鑑賞は、めぐる楽しさが本当に大きいです。

途中でランチをしたりお茶をしたりするのも楽しみの一つですが、今回はうっかり下調べを忘れたのが痛恨の失策でした。

一宮市はモーニングサービスの発祥の地と言われ、朝にとどまらず一日中モーニングをしているところもあるそうなので、それをぜひ試したかったです。既に一つのメニューの名となっている一宮市の「モーニング」。興味津々!

その他の見どころ

真清田神社

1番から4番へ歩くまでの間に、真清田神社あります。

せっかくなのでお参りさせてもらったのですが、ここが非常に気持ちのよい神社でした。

一宮市という名のままに、まさにこの神社が尾張の国の一之宮なので、駅に降り立ったからにはぜひお参りなさるとよいと思います。

主祭神は天火明命(あめのほあかりのみこと)とのことで、かなり古い神様とお見受けしました。

井戸があり、お水もいただけたので、ペットボトルの水が少なくなりかけていた私は、霊験あらたかなお水を汲ませてもらいました。冷たいおいしいお水で、ほぉ~っと生き返りました。

丹下健三氏の建築

もう一つ、10番の尾西生涯学習センター墨会館丹下健三氏の設計だそうで、ここは一見の価値ありでした。

丹下健三氏に関しては仕事で何度も耳にしていたのですが、私は氏の作品をまともに見たことがなかったので、なぜか無性に感動してしまいました。

コンクリート打ちっ放しのモダニズム様式で、光がうまく取り入れられ、トイレの標識まで細かなデザインが一々素敵なんです。

あっ!トイレの標識といえば、オリナス一宮のトイレもぜひお見逃しなく! 奈良さんってほんと魅力的な方ですよね~。

ともあれ、ここはラストの10番ということで、一日動いた疲れもたまってきており、バス停を降りてから少し歩かなければいけないため、くじけそうになるのですが、頑張って行ってよかった!

そうそう。途中で道を間違えそうな箇所がありますので、ご注意くださいね。真っすぐコメダのほうへ行っちゃだめで、シャトレーゼのところから斜め左へと進んでください

特に建築がお好きな方には激推ししたく思います。

さてお次は……

9月は若干仕事が立て込んできますので、最後の常滑市めぐりは9月末ごろになりそうです。そのころには少し涼しくなっているかな?

一宮エリアは、織物、布、毛といった市の歴史をアピールしつつ、市の保有する魅力的な施設を見て回ることができる素敵なルートになっておりましたが、常滑エリアはどんなルートになっているのか、ドキドキワクワク楽しみです!

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