こんにちは、こじです。
7月30日から始まった「あいち2022」。
8月の暑い最中、まとまった点数を涼しく鑑賞できるであろう愛知芸術文化センターへ、まず手始めに行ってまいりました。
最初におことわりしておきます。写真撮影のできる作品もあったので、一応撮りはしたものの、私に才能がないためか、それをここに載せて皆さんに全体がうまく伝わるとは思えなかったので、一切載せないことにしました。
私の薄い感想を述べるばかりで恐縮ですが、皆さんも会場へ足をお運びくださって、ぜひ実物と相対していただければと思います。
点数マジ多い!
さてさて、この会場、予想以上に点数が多かった……。
今年は名古屋市美術館が会場になっていないからなのか、本当に隅々までぎっしり詰まっているという感じでした。
開館の10時に入って、途中1時間程度の食事を挟みつつ、結局3時半ごろまでかかってざっと一通り見たというぐあいです。
それも、4時から次の用事があったので、最後のほうはちょっと駆け足ぎみでした。
映像作品も多くあり、まともに見ていたらとても時間が足りないので、どうしても端折らざるをえず、これは1日では全然足りない!という想いを強くしました。
私はフリーパスなので、また折を見て何度か足を運ぶつもりにしておりますが、これから行かれる予定の方は、時間を十分にとることをオススメします。
展示は3フロアにわたる
栄で地下鉄をおり、オアシス21から愛知芸術文化センターの地下2階へ入るとすぐに、一つの作品に出会えます。
ここの展示スペース、毎回とても印象に残る作品が展示されるので、今回はどんなものかなと楽しみにしていたのですが、大変スタイリッシュでした。(最終的に手動なのはご愛嬌)
ほほ~う、さすが片岡さんが芸術監督なだけあって、あか抜けてるわぁ~
と瞬間的に思ったのですが、その第一印象を、この会場にいる間、ずっと感じ続けました。
これまでのトリエンナーレは、とっ散らかって飛んだり跳ねたりやりたい放題なのが魅力で、それはそれでよかったのですが、「あいち2022」は、通底するものがふわっと香ってくるというか、素人じゃない感じがするというか、まだうまく言葉にならないのですが、違った魅力を感じました。
そこから10階に上がり、まずはこのフロアだけで一つの展覧会になっているような展示を2時間ほどかけて鑑賞。20名ほどのアーティストのバラエティに富む作品が次々にあり、この時点で既に満腹感あり。
お昼になったので、同じ階のカフェでランチをして、いざ8階へ。さらっと見るつもりが、結局2時間半ほどかかってしまった。
普通ならこのうちの5~6作品で一つの展覧会が成立するのではないかと思うような作品がぎっしり詰まった愛知芸術文化センター会場でした。
「いたみ」
作品を順に見ていくと、とにかく圧倒的に「いたみ」がささってきました。
痛み 傷み 悼み
いろんな国の、いろんな立場の、いろんな人たちの「いたみ」。
ふだんの生活にまぎれて目を向けず、私が知らずに過ごしてきた「いたみ」。
それが目前に繰り広がり、言葉だけで「ダイバーシティー」だの「インクルージョン」だの言ってないで、ちゃんと相手に寄り添うためには何ができるんだろうと考えさせられました。
世界では私たちのこれまで生きてきた人生では想像もつかないことがたくさん起きていて、そりゃあ知らないこともたくさんあって当然だけど、もしその一部を知ったとき、どう想いを馳せることができるんだろう。
そして、遠くのことじゃなく近くでだって、特にこのコロナ禍で考え方の違いが強くあぶり出されたけれど、コロナに限らずあらゆることをめぐって、それらに向かうそれぞれの思いと、私はどう対話できるんだろう。
そんなことを、目の前に表現されたアーティストたちの美しい作品を見ながら思いました。
VR作品あります
そうそう。映像作品だけでなく、VR作品もありましたよ。
8階の最後のほうにある「トゥー・ザ・ムーン」という作品で、どうやら月面のVRの様子。
これは予約が必要だそうですので、事前にこのサイトからご予約ください。
私は予約なしで行ってしまったので体験しそこないましたが、改めて予約をして再度出かけ、初VRを試してみたいと思っています。
私、車酔いをするほうなので、VRはちょっと危ない可能性もあるのですが、まあ何でもやってみないとわかりませんもんね。レッツチャレンジ!
子供も楽しめる
夏休みということもあってか、会場には子供さんの姿もありました。
子供さんは目のつけどころがおもしろいですね~。作品を見ている子供たちを見ているのも、興味深くて楽しかったです。
特に音が鳴る作品や参加型の作品などは、子供さんが熱心に遊んでいましたよ。
色のきれいな作品も多いので、目の保養にもなりました。
まだまだ暑い日が続くようですので、1日がかりで愛知芸術文化センターに滞在し、心ゆくまで現代美術を堪能するというのもいい夏の思い出になるかと思います。
私は、次は有松へ行ってまいりまーす! すごく久しぶりに楽し~い!