原因不明の左手のしびれをセルフケアで治す!

こんにちは、40代に入り、がくっと体に無理がきかなくなってきたコジです。

左手から頬にかけて出たしびれ

ちょうど2年ほど前の夏、怒涛の繁忙期を過ぎてホッと一息ついて泥のように寝ていたとき、突然左手の先にしびれがあらわれました。そのしびれは、次の日には腕を伝って頬のあたりまで広がり、ちょっと動くだけで響くため、眠れないほどに。

放っておけば治るだろうと思っていたけれど、これは本格的にまずそう……。

ネットで少し調べたら、顔にまでしびれが出る場合、に問題がある可能性もありとのこと。しかし、病院に行こうにも、その日は日曜日だったので、もう1晩様子を見ることにしました。

次の日、頬のしびれがなくなったので、脳は大丈夫そうだなということで、頚椎のあたりが悪いのかもと考え、母が通っていた整骨院へ行きました。散々待たされた末にレントゲンを撮ったものの、結局原因はわからずじまい骨や神経に問題はなかったようなんですが、しびれをとるために、ひとまずリハビリに通えと言われました。

でもね、とにかく待ち時間が長い整骨院なんですよ。硬いベンチで長時間待っていたら、余計悪くなりそうです。しかも、やるのはストレッチみたいなことだけ。意味あるのだろうかと思いました。

というわけで、リハビリの予約をさくっとキャンセルし、自分で治すことにしました。脳も骨も神経もひとまず問題は見つからなかったわけですし、医者にわからないぐらいのものなら自分で調整できそうですもんね。

原因分析

さて、なぜこんな症状が出たのかと考えてみると、とにかく毎日朝から夜中までパソコンに向かって仕事をしていたのがいけなかったんだろうことは簡単に予測できました。そのために体のバランスが崩れ、しびれという形で外に出てきたのでしょう。

運動不足(基礎体力の低下)

体の歪み(肩こり、首こり、腰痛)

眼精疲労(ドライアイ、頭痛、かすみ目)

こういった小さな症状の複合的なコンビネーションにより、しびれという結果につながったのではないかと考えました。

そこで私は、上記の3点に働きかけて体を調整することにしました。そうやってしびれを自力で解消した後は、再発することなく今まで快適に暮らしています

普通に暮らしていればよく起こる、ありきたりな負荷の積み重ねにより、私の場合はたまたま左手のしびれという形で大きく出てきたんですが、ほかにもいろんな症状として外に出てくるパターンがあるかと思います。

しびれのための対策だけでなく、更年期障害や各種病気の予防のためにも、日ごろの体調維持に使える情報かなと思うので、少しでも皆さんの参考になるよう、私が試してみてよかった方法を順にご紹介していきたいと思います。

各分野に対する対策

【運動不足】

1.パワーヨガ

慢性的に運動不足のため、私は以前から週1日のパワーヨガの教室に通っていたんです。最近しばらくサボっていましたが、まじめに再開してみました。仕事以外にも目が向いてリラックスできますし、血液の循環がよくなって、冷え性にもいいんじゃないかと思います。

私、実は運動が大の苦手なんですよね。それでも運動不足は解消したいということで、散々いろんな習い事をした挙句、今は家の近くで開催されている市民講座のパワーヨガでしっくり落ち着いています。運動系習い事については、よかったら関連記事をごらんください。

関連記事:運動不足解消に最適な40代女子のアクティビティ3選

2.ストレッチポール

まずは、ポールの端っこにお尻を乗せて座り、そこから縦方向に背筋を合わせ、後頭部までが乗るような形で仰向けに乗るだけでOKです。足は腰幅程度の立て膝で腕は自然に床へ下ろします。乗ったら、数分間そのままで。

肩甲骨がストレッチされ、胸が開き、姿勢がよくなって息が吸いやすくなります

慣れてきたら、腕を上や前に上げてみたり、回してみたり、体を少し左右に動かしてみたりすると、よりストレッチが深まります。

3.風呂の快適化

運動不足によりかたまった体をほぐすため、また、発汗を促し、代謝をアップさせるために、バスタイムの充実を図りました。

・バスソルトを湯船に入れる。

血行が促進され、肩こり、腰痛、冷え性、頭痛が改善されました。体の芯まで温まり、湯冷めしにくいみたいです。代謝もアップして老廃物を外へ押し出してくれますし、塩にマグネシウムやミネラルが多く含まれるので、美肌や美腸にもよいのだそうです。

私の場合、料理用の天然塩(赤穂の塩など)を使っています。お風呂に入れる前の塩に数滴アロマオイルをたらしておくだけで、香りつきのバスソルトになりますから、香りも含めてとてもリラックス効果が得られました。エッセンシャルオイルは、気分によってご自分の好みのものを入れればいいんですが、私はラベンダーゼラニウムが気持ちよかったです。

・リファカラットでリンパの流れを促進

リファカラットというのは、もう皆さんご存じでしょうが、MTG社の美容ローラーです。もしリファシリーズをお持ちでしたら、お風呂へ持っていくことを強くおすすめします。

私はたまたまリファカラットを持っていたので、湯船につかりながらコロコロ・グリグリしてみました(防水仕様なので、お風呂での利用もOKです)。もちろん顔の美容のためにもいいんですが、左手がしびれてからは、特にリンパの流れをよくするために使っています。

鎖骨のくぼみの中心から肩のほうへ向けて老廃物が流れるのをイメージし、首筋鎖骨を入念にローリング。さらに、頭皮も満遍なくコロコロして、仕事でガッチリかたまった頭をリラックスさせます。頭痛が楽になりますし、頭皮が柔らかくなることで、顔のシワやたるみの対策にもなるのではないかと思います。

加えて、目の周りの骨のあたりをリファで優しく指圧すると、湯船に入れてリファ自身が温まっていることもあって、目の疲れもとれていくような感じがしました。

【体の歪み】

1.カイロプラクティック

カイロプラクティックというのは、いろんな施術方法があるようですが、総じて骨や筋肉を正しい姿に戻してくれる治療法と言えるかと思います。

私は、自宅の近所にカイロプラクティックをしてくれる施療院があり、口コミもいい感じだったので、試しに行ってみました。1回4,500円で、1時間程度で終わるのかと思いきや、大変丁寧に時間をかけて治療してくださいました。

ただ、この治療は、激しく骨が歪んでいる人、体が非常にかたい人にとっては劇的な効果があるのかもしれませんが、私のように微妙にゆがんでいる人間にはあまり効果がない様子だったので、二度ほど行ってやめました。例えば歯の矯正でも、大きく矯正する場合は劇的な改善が期待できますが、「1本の歯を45度回したい」みたいな場合は、なかなか難しいですからね。でも、悪化はしませんでしたし、整骨院でリハビリをするよりもずっと意味があったのではないかという気がします。

私が行った院の治療法としては、見た目はサインペンのような器具を使い、それを骨に当てて叩くような振動を与え、正しい位置に戻していくという方法でした。バチンバチンと音がして多少の衝撃がありますが、全く痛くはありませんでした。

外から見ても完全に背骨が前後・左右に曲がっているとか、前屈などが全然できないぐらい体がかたいとかいうような方は、一度試してみる価値のある治療法だと思いますが、カイロプラクティックについてはまだ日本では法律がないようですので、必ず口コミなどでいい施療院をお探しください。思い切って行ってみると、劇的によくなって快適な毎日を送れるようになる可能性もあるかと思います。

2.ボディメイクシート「スタイル」

これまたMTG社の商品ですが、東急ハンズで実際に試してみたところよさそうだったので、ボディーメイクシート「スタイル」というものを購入し、仕事用のデスクの椅子に敷くことにしました。

お尻がスポッとはまり、腰を支えてくれるので、骨盤を正しい位置にキープすることができます。とても背筋がしゃんとします。時間がたってだんだん骨盤が寝てしまい、姿勢が悪くなると、お尻の当たり方に違和感があるので、自然と座り方に意識を戻せます。おかしいと気づくたびに、心地よい位置へときちんと座り直しております。

正しい姿勢を保つことで仕事をしている間の体への負担が軽くなるので、これも買ってよかった一品です。

3.ストレートネック対応のネックフィット枕

ストレートネックというのは、本来S字になっているべき首の骨が真っ直ぐになってしまっている状態のことです。パソコンや携帯・スマホを長時間使い、首が前傾し続けた状態でいると、このストレートネックになるんだそうです。

長くパソコンを操作して机に座っていると、頭を回転させるのに必死で、ずるずる姿勢が悪くなってしまいますよね。まさに私はそうなっていました。頭が前に出て、猫背になり、骨盤が寝た状態になっていたんです。その状態で頭を支えようとしたから、首に過剰な負担がかかり、何らかの神経に触ってしびれが起こったのではないかという気がします。

頭は体重の約10%の重さがあると言われていますから、50kgの人なら5kgが体の一番上に乗っていることになります。よい姿勢なら問題なくこの重みを支えられるんですが、頭を前に傾ける角度が増すのに比例して、首へかかる重さが増すんだそうです。それを無理に支えることにより、首や肩や腰の緊張のみならず、頭痛や目の疲れも出てくるそうです。

そこで、睡眠不足の解消も狙って、ストレートネック対応の枕を購入してみました。リビング・イン・ピースというサイトで販売している「ストレートネック対応のネックフィット枕」です。(株)丸松というところがつくっているようですが、この製品、本当によかったですよ!

首がスポッとおさまって、とてもよく眠れるし、寝覚めがいいんです。

腰痛持ちで不眠気味の弟が枕難民で悩んでいたので、これをプレゼントしてみたところ、とても調子がいいみたいですし、肩や首のこりがひどいと困っていた友人も、これを勧めたら調子がいいそうで、喜んでもらえました。お値段も手ごろですし、自分の好みに合わせて中身の量を調整できて、私もとても気に入っています。

【眼精疲労】

1.デスク環境の快適化

パソコンで仕事をする以上、どうしてもつきまとうのが眼精疲労です。かすみ目疲れ目ドライアイ、また、目の疲れから来る頭痛肩こりもありました。

そこで、長く仕事をしてもできるだけ負担が少ないように、PC環境を改善しました。ディスプレーの位置の調整、机・椅子の高さの調整、ライトの最適化、PC眼鏡の着用といった対策をとったところ、かなり快適な作業環境が完成されました。

関連記事:快適なパソコンの作業環境をつくろう!デスク周りの改善法

恥ずかしながら、私の自宅の作業場です。作業はデスクトップのほうがはかどるので、メインにしています。となりのノートパソコンは、ちょっとした調べ物などに使います。

さらに、少し上で既に挙げたMTG社のボディーメイクシート「スタイル」を椅子にとりつけ、常によい姿勢で仕事に取り組めるデスク周りを実現しました。

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以上のような対策をいろいろ試しているうちに、首筋から腕の内側にかけてのしびれがなくなっていき、左手の小指、薬指、中指の順にしびれがなくなっていきました。最後までしつこく残っていた人差し指と親指を結ぶ「U」の字のラインのしびれも、1カ月半ほどで完全にとれました。

以降は、ちょっと疲れがたまってくると同じこの「U」ゾーンがピリピリするようになったので、ピリピリしたら集中的に対策をとるようにしています。そうすれば、ひどくなる前に体調をもとに戻すことができるみたいです。

まとめ

・40歳を過ぎたら、自分を過信せず、十分に体のメンテナンス

・大事なのは、「柔軟性」、「正しい姿勢」、「快適な環境づくり

・自分の体の癖、心の癖を知り、悪化の兆しを逃さずキャッチ

体に若いころと同じペースで負荷をかけると、思わぬところに不具合が出てくることを実感。しかも、2カ月近くたたないと元に戻らなかったということで、疲労回復にも時間がかかることを自覚し、先回りして体を労わらなきゃいけないんだなと感じる出来事でした。

一年一年、年をとるのは皆同じではあるものの、体のメンテナンスをいかにするかで、その後の人生が大きく変わりそうです。嫌なこと、辛いことは人生どうしてもありますが、大きな不具合になる前に、自分で予兆を察知して適切にケアできるよう、自分なりのメソッドを考え、順次更新していきたいものです。

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